6人の子どもが今年に入って次々と巣立っていく。
元旦に長女が。そして一昨日遅くに帰宅すると、5番目の四女が婚約者と共に、婚姻届の保証人にサインしてとペンを渡された。
酔っ払ってて不安だったけど、なんとか、まともに書けた。明けて、昨日の朝、二人で新居へ向かう直前に、部屋にやって来た。
四女は、「じゃぁね~、行くね~!」と、明るく言い放ったが、さすがに、「おい、おい、それはないやろ!」と声かけて、「キチンと挨拶して、いきなさいよ」と、ちょっと、父親らしいことを言った。娘は、一瞬、黙り込んで、深呼吸をし、「・・・27年間、あ…」と言ったきり、涙ぐんで声が途切れた。
「だってっぇ…、泣いちゃうんだもん…」と、かつての幼な児の時のような言葉を発しつつも、後ろで微笑みながら娘を見守ってくれていた婚約者に励まされて、言葉を続けた。当たり前だけど、別に御礼を言ってほしいと思って挨拶くらいしていきなさい、と伝えたわけではないんだけれど、そんな泣いている娘の姿を見て、照れくさいのと、泣いてしまうのが嫌なのと、きっと寂しさが溢れてしまうのと、いろいろな感情がごちゃ混ぜになって、明るく「じゃぁねぇ~!」だったのね、と理解した。
二人が出て行った後、四女の幼いときの姿が頭の中を駆け巡った。コロナ禍で、結婚式も披露宴もあげずに、入籍して結婚していった上の娘たちのアッサリとした巣立ちに、なんか慣れてしまっていて、少々調子が狂ったな、と照れながら自分に言い聞かせた。
来月には6番目の5女の彼氏が、会いに来るという。
あっという間に、子どもたち皆が、巣立っていく。
残るのは、4番目の息子だけやな、と思いながら、そんなこと言うとまた、嫌がられるなと、口をつぐんだ。The post □■巣立ち first appeared on 馬淵澄夫(まぶちすみお)奈良県第1区選出 衆議院議員.