2025年12月15日:パート2 22時過ぎ。熱いミルクティーを飲みながらのブログ。 「湯けむりフォーラム2025」は、大成功のうちに幕を閉じた!今年でリアルでの開催は4回目!すでに普通の地方自治体の枠を遥かに超えたイベントに進化を遂げていると自負している。 知事のエンディングスピーチでも述べたが、草津温泉を舞台にした2日間、沸き立つ湯けむりのような情熱と最先端の知見が交わる議論や、湯に浸かり、胸襟を開いた交流を通して生まれる特別な時間を、存分に体感して頂けたのではないかと思う。 過去のブログにも書いた記憶があるが、このフォーラムは、よくある「議論やアイデアを出しただけのカンファレンスファレンスイベント」とは全く違う。この空間から生まれた提案やアイデアが、実際に県の政策や事業として実現しているところに、大きな意味があると考えている! 例えば、過去3回のフォーラムでは、群馬件独自の非認知教育の実践・研究とか、デジタルクリエイティブ産業の振興・人材育成とか、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みの加速化などの方針が打ち出された。その年の群馬県の羅針盤になって来たと言っても過言ではない! 今年の2日間に渡るフォーラムで展開されたプログラム、特別講演やスペシャルセッション、各セッションの内容を、ザッと振り返ってみたい。 初日の特別講演で登壇した南カリフォルニア大学のリピット教授からは、「物語」が持つ力、その表現方法としての映画の可能性について、深い考察と示唆を示して頂いた。 同教授の話を聞きながら、 映画は単なる娯楽ではなく、社会の鏡であり、文化の架け橋であること、言葉を超えて時代の空気を映し出し、人々の感情を揺さぶり、社会の課題を問いかける力を持っていることを、再認識させられた気がする。 知事として、引き続き、ロケ支援スペシャルチームの活動や映像制作インセンティブによる ロケ誘致、映像クリエイター支援等に力を入れていきたいと強く感じた。 松岡宏泰 東宝社長とのスペシャルセッションは、今回のフォーラムの目玉の1つだった。東宝の躍進とエンタメ産業の未来に向けた展望と戦略を熱く語って頂いた。 松岡社長とは、その後のランチでも懇談をさせてもらった。お目にかかるのは2度目だが、本当に魅力的なひとだ、な!(感銘) 「デジタルクリエイティブ分科会」では、この分野では世界最高峰の南カリフォルニア大学映画・芸術学部、やはり世界有数のフィルムスクールであるニューヨーク・フィルム・アカデミーの関係者3名と、次世代のクリエイティブ人材育成に関する議論を交わした。とにかく刺激的で、楽しかった。 それぞれの文化を大事にし、ストーリーとして伝えることの意味や、プロデューサー育成の必要性、群馬県が創設を目指すデジタルクリエイティブスクールの意義等についても意見を交わした。 上記の分科会での議論を踏まえ、群馬県では、これからも、デジタル・クリエイティブ産業を推進するための(生成 AIなどの技術的な進展にも目配せしながら)人材育成に力を入れていきたい! 加えて言うと、知事である自分が司会進行を務めた上記のデジクリ分科会での議論を通じて共有出来たのは、エンターテインメントが世界で戦える「戦略的産業」であるという認識だ。 デジタル技術の進歩により、地方にも、エンタメやコンテンツの拠点になれる可能性が生まれていると感じた。 地方だからこそ可能な挑戦を信じ、クリエイティブの拠点化に向けた取り組みを、着実に進めていくことを改めて決意! 片山慎三監督によるトークショーでは、日本に「大規模なスタジオ」が不足しているという話があった。東宝の松岡社長も同じ指摘をしていた。 続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
「湯けむりフォーラム2025」の総括〜直後から様々なアイデアや提案実現のためのプロセスに突入!!
山本一太