区民の皆さまへ
今回、議会の役職配分をめぐって異例の出来事がありました。一体何が起きていたのか、ご説明したいと思います。
私たちは、自分たちだけが特別な権利を主張したのではなく、すべての会派が平等に発言できる、公正な場を求めて行動してきました。
それにもかかわらず、「こういう状況ですから」と一方的に案を提示される場面がありました。納得のいかないまま進められたことに、大きな違和感を抱きました。
【説明がないまま決まっていく不透明さ】
私たちは、「どのようなやり取りがあり、なぜその提案になったのか」「現状どうまとまっているのか」といった前提を丁寧に確認しようと努めました。
しかし、明確な説明は最後まで得られず、不透明なまま進んでしまったのが事実です。そんな中で、あたかも私たちが協議に応じていないかのような発言があったことには、非常に強い疑問を感じました。
この協議の過程で、職員の皆さまの時間を長く拘束してしまったこと、区民の皆さまにご心配をおかけしたことについては、お詫び申し上げます。
ただ、話し合いの場において「時間の経過」が一種の圧力として働いていたことも否定できません。
それこそが、ある意味で相手側の進め方の一つだったのではないかと感じています。その結果、皆さまもご存じの通り、臨時会は異例の延会という形になってしまいました。
【不完全な着地の中でも、守れた筋】
最終的に、第4会派である私たちが委員長職を担うこととなり、上位3会派での独占という構成は回避されました。
🟥赤→委員長、🟨黄色→副委員長
これは私たちが「第4会派としての権利を主張した」結果であり、仮に他の会派が第4会派であったならば、同様の主張をする立場です。
一方で、協議が円滑に進むようにと、私たちも譲れる部分は譲りながら、できる限り建設的に対話を重ねてきたつもりです。
強硬に対立するためではなく、公平性という筋を守るための主張だったことは、ぜひご理解いただきたいと考えています。私自身は、第5会派まで委員長ポストを分担する形が、より公平だったのではないかと考えています。
【議会が抱える構造的な課題と、それを変える責任】
今回、副幹事長として初めて大きな動きのある世話人会に参加し、豊島区議会が抱える「構造的な課題」を改めて実感しました。
こうした役職配分をめぐる混乱は、今回だけの問題ではなく、任期の初めや会派構成が変わるたびに繰り返されてきたものです。
ただでさえ業務が集中する時期に、夜遅くまで協議が続き、結論が見えないまま職員の皆さんが長時間拘束される――
こうした状況が常態化してしまっている現実は、議会として非常に深刻に受け止めるべきことです。また、議会の役職が水面下で決められ、不透明なまま一部会派に集中するような体制が続けば、「議会って何をやっているのか」という区民の不信感にもつながりかねません。
だからこそ、誰もが納得できる公平な配分のあり方を、最初からルールとして明文化しておくことが必要です。
たとえば、議員数や会派順に応じて役職を割り振る「ドント方式」など、客観的な仕組みを導入すれば、こうした混乱や不信を未然に防ぐことができるはずです。
こうした制度の導入は、決して「議員のため」だけの改革ではありません。
職員の働き方を守り、区民の皆さまに対して責任ある議会運営を行うための、必要な一歩だと私は考えています。しかし残念ながら、こうした制度設計の提案についても、自民党・公明党・都民ファースト・国民の各会派からは「その必要はない」と拒まれているのが現状です。
【次に向けて】
6月には、再び会派の構成が変わることが見込まれています。
今回の経験を活かし、私たちは今後も、「必要な主張はきちんと行う」姿勢で、公正な協議を求めていきたいと考えています。
どんな時でも、「区民の皆さまにとって何が大切か」という視点を忘れずに…
今回の出来事を、前向きな一歩につなげていくことをお約束いたします。議会のことは、分かりづらい部分もあるかもしれません。
だからこそ、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。ご意見や感じたことがあれば、ぜひお聞かせください。
どんな声も、これからの私たちの行動の力になります。区民の皆さまの声が、私たち議会にとって何よりの指針です。
どうか、これからも厳しく、そして温かく見守っていただけたら嬉しく思います。
連日の深夜議会。豊島区議会で何が起こっていたのか…
