27日、政府はコロナ対策として、歳出額約32兆円の第2次補正予算案を閣議決定しました。
◆野党案も取り込んだ予算
第2次補正予算案では、野党が1次補正の段階で強く主張していた事業者への家賃支援や、困窮学生への支援給付金が盛り込まれました。遅きに失した感は否めませんが、支援策が追加されたこと自体は評価できます。特に、家賃が多額に上ってしまう、店舗を複数経営されている事業者への支援強化は、私としても重点的に主張していたことであり、実現したことは大きな成果でした。しかし、予算案を詳細に見ると、約32兆円のうち、資金繰り対応に約11.6兆円が計上されており、これはつまり給付ではなく、お金を貸して後で回収することが基本です。また、私が本会議の代表質問でトータル5兆円は確保すべきと主張した「地方創生臨時交付金」も、1次補正の1兆円に2兆円を追加するにとどまっており、決して十分とは言えません。
◆スピード給付を促す
第2次補正予算案はまだまだ質と量の両面で不足しており、組み替えも必要と考えますが、何よりも早急に国民に支援が行き渡ることが重要です。1次補正の目玉とされた10万円の一律支給も、現時点で実際に現金を手にした方は少数にとどまっています。緊急性のある家賃や学費が支援の対象になる今回は、よりスピーディーな給付が必要です。予算審議は6月17日の会期末をにらんで始まりますが、「いつ」、「誰に」、「どれだけの金額が」行き渡るのかを明確にする質疑を心掛け、政府にスピード給付を促して参ります。
◆今年の秋口に解散か
今回の補正予算案の特徴として10兆円の予備費が計上されたことが挙げられます。予備費とは、今の段階では何に使うか決めずに、後々必要が生じた場合に柔軟に使える費用です。予算の使い道については国会での審議で明確にしなければならず、今回のようなあまりに多額の予備費計上は、国会による監視が行き届かない点で問題ですが、私はここには安倍総理の政治的意図がこめられていると思います。コロナによる経済苦境が長引くことが確実な中、本来8月にでも臨時国会を開いて、さらなる支援と経済対策を含む第3次補正予算案を編成することが求められます。
しかし、ここで予備費を10兆円計上したということは、総理は第3次補正予算を編成せずに、予備費で当面を乗り切り、秋の臨時国会召集直後に解散総選挙に踏み切るつもりではないかと思われるのです。
今はコロナ対策の遅れや黒川氏問題で、内閣支持率は20%台にまで下がりました。政党支持率との合算で55を切ると政権は保たないとかつての自民党のドン、青木幹雄氏が語っておられたように危険水域です。また、晩秋から冬にかけてはコロナの再流行が懸念され、延期された東京オリンピック開催の可否についても、厳しい判断が求められます。そう考えると、総理が来年秋に迫った任期満了前に解散総選挙に打って出るには、この秋口がベストとなります。
コロナ対策を政局に利用するのはもってのほかですが、主導権が総理にある以上、野党も準備を進めなければなりません。コロナ対策支援の強化を主張しつつも、野党として政権交代を目指す体制を早く作らなければならないと考えています。
スタッフ日記 「はじめまして。」
新人スタッフの松鳥欣宏(まつとりよしひろ)です。
連日ニュースなどを見ているとコロナウイルスの影響はまだまだ残っているようです。
ステイホーム・おうちにいようよ!今では当り前となったこの言葉は、優しく微笑ましい響きもありますが、子供たちは長い間学校に行けず、親御さんたちは勤め先から在宅ワークなどに業務形態が変わり大変だったと思います。長く続いたそんな生活もようやく少しだけ以前の生活に戻ろうとしていますが、これからは、新たな日常を生きる、新しい生活スタイルへと変化しています。
外出時には必ずマスクをつける、人と人との間はソーシャルディスタンス、少し距離を開けて行動する様になっています。私は3ヶ月前までのライフスタイルの方がいいのですが今は昔。飲食店、映画館、劇場など様々な場所で収容人数を減らすなどして営業しています。テレビで見るプロ野球までもが無観客試合で対応するなど身近なところで以前からは想像もつかなかった現実が始まっています。
戦後の経験をされた方が「自粛と言われてもたいして苦労もなく辛いとも感じない、我慢や辛抱することがそんなに辛いのかなぁ」と仰っていました。確かに最近は我慢し辛抱する事が出来ない人が多い、そんな気もします、それでも私をはじめ多くの方が長年慣れ親しんだ生活に一日も早く戻りたいはずです。始まりつつある新しい生活様式が窮屈でストレスになる時もあるでしょう、でも今が正念場、我慢して頑張れば心配されるコロナの第二波・第三波は回避できると信じ、私ももう少し辛抱しながら日々を過ごします。(よっちゃん)