秋田県が防衛省の対応に反発しています。
秋田市にある陸上自衛隊 新屋演習場にミサイル迎撃システムのイージス・アショア(陸上配備型ミサイル防衛システム)を配備する計画について、防衛省の対応に秋田県が反発しています。ミサイル迎撃システムとは、飛来してきたミサイルを撃ち落とすシステムを指します。
昨今は、北朝鮮がミサイル実験を繰り返しています。
実験とはいえ、日本列島に落ちたら大変なことになります。すでに日本列島を越えて太平洋まで到達している北朝鮮のミサイルが、日本列島にいつ飛んでくるのかわからない状態です。それを上空で撃ち落とすというのがイージス・アショアで、この設備をどこに配備するのかを調査した結果、防衛省は秋田市の新屋演習場を候補に選びました。ところがこの配備計画の選定に使用した調査報告書に誤りがあることが発覚しました。新屋に配備をすると計画したのには新屋か適していて、それ以外の地域は適していないとなります。適していないのには理由があり、レーターが山に当たって障害になってしまうなどでした。山がそびえ立っていれば、レーダーに干渉してしまうわけですが、報告書ではその山が実際の高さよりも高く見積もられていたのです。
原因は、実際の測量に基づくものとは異なり、Google Earthを使い、縮尺を間違えていたそうです。
さらに先日、現地で行われた住民説明会で防衛省の役人が居眠りをしていたことも明らかになり、住民は「われわれは人生が懸かっているんだぞ」などの怒号が飛ぶ一幕がありました。
こうしたことに、秋田県の佐竹典久知事は「誠に遺憾だ。防衛省の基本的な姿勢には甚だ疑問があり、話は振り出しに戻った」と不快感を露にしました。
私は、議論をする上での情報は正確でなければならないと思います。今回の防衛省はお粗末だったように思えます。
いわば議論をする前提・情報が違えば、前に進まなくなってしまいます。
居眠りも、Google Earthをそのまま使っちゃうことも、やはり緊張感の欠如だと思います。
こういうところで味噌をつけてしまうと話が本質には入れません。
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