関根ジローは、3月議会代表質問において「コロナ禍を通した松戸市の財政状況の推移」を取り上げました。 コロナ禍が長期化するなか、当初、会派「立憲民主党」では、松戸市財政が大幅に悪化するのではないか、と大きな懸念を抱いてきました。 しかしながら、懸念とは裏腹に、市税収入は高水準を維持し令和2年度以降の国による感染症に対する各種支援措置なども相まって、松戸市財政は悪化するどころか、財政調整基金を約30億円積み増す結果(令和元年決算と令和3年度末の比較)となったことが、市の答弁により明らかになりました。 関根ジローからは、財政調整基金の大きな役割のひとつは「非常事態に備えて蓄える」であるにも関わらず、松戸市では非常事態であるコロナ禍においても財政調整基金を30億円も積み増していることは市民に理解が得られないのではないかと指摘しました。同時に、「『子育て世帯等臨時特別支援事業』の所得制限された方への市独自の給付」や、「『非課税世帯等臨時特別給付金給付事業』で国の給付対象外となってしまった方たちへの手当」等をはじめとした、国の支援が届いてない方たちへの支援を財政調整基金を活用して行うべきだと、要望しました。 議事録は下記の通りです。 ↓↓↓ ◆質問:関根ジローコロナ禍を通した松戸市の財政について、コロナ禍前の令和元年と現在を比較して、アとして企業会計を除いた市債残高推移とその要因、イとして基金残高及び財政調整基金残高の推移その要因についてお答えください。 ◆答弁:松戸市令和2年1月から始まったこれまで経験のしたことのない新型コロナウイルス感染症の影響により、日本経済への影響と併せ、各自治体においても大幅な税収の減が想定され、本市財政への影響も懸念されていました。 しかしながら、結果的に令和2年度の決算における、市税収入は、高水準を維持し、本年も当初の想定を 上回ると同時に令和2年度以降の国による感染症に対する各種支援措置なども相まって、歳入を確保することができ、令和4年度を迎えようとしております。 まず、財政調整基金の推移につきましては、 令和元年決算で、126.1億円でございました。 令和3年度末の財政調整基金残高見込は157.2億円でございますが、令和4年度当初予算において、財政調整基金からの繰入金を30.2億円ほど見込んでいることから、令和4年当初予算後の財政調整基金残高は、126.9億円となる見込みとなり、令和元年度末と同水準を維持したものでございます。 次に、令和元年度から、令和4年度にかけての市債残高の推移でございますが、コロナ禍においても概ね予定事業を消化することが出来たことにより、令和元年度の、1216.6億円から、令和4年度予算で 1303.5億円となり、86.9億円の増となったところでございます。これまで本市は、市議会の皆さまのご協力を賜りながら、ワクチン接種を始めとした、感染症対策を第一に進めてまいりました。しかしながら、依然として予断を許さない状況でございますが、引き続き、歳入の有無に関わらず、機動的に実施する必要があると続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』