コミュニティバス新設・維持のための収支率の在り方を見直そう

松戸市9月議会に「市内全域のコミュニティバスの早期運行に関する陳情(陳情文を転載)」が提出され、関根ジローは会派「立憲民主党」「政策実現フォーラム」を代表して反対討論(議事録未定稿を転載)を行いました。採決の結果、反対多数で陳情は否決されています。 関根ジローは、委員会での質疑や本会議での討論のなかで、松戸市のコミュニティバス行政に対して、下記について指摘しました。①長期化するコロナ禍によって、先行でコミュニティバスを走らせている中和倉コースが、運行継続目安の収支率40%を下回っているが、直ちに運行打ち切り等を行わないように柔軟に対応すること②いつ収束するかもわからないコロナ禍のなかにおいても、コミュニティバス新設の基準を収支率40%とすることは高いハードルになることから基準の見直しを検討すること③シルバー割引制度は高齢者福祉の観点から素晴らしい取り組みにも関わらず、収支率40%の大きなハードルになっていることから、収支率を計算する際には、シルバー割引の運賃収入(90円)を、通常の運賃収入(180円)で徴収したと置き換えて算出すること ↓↓↓ (議事録未定稿) 立憲民主党の関根ジローです。 令和3年度陳情第8号「市内全域のコミュニティバスの早期運行に関する陳情」に対して、政策実現フォーラム、及び立憲民主党を代表して「反対」の立場から討論致します。 陳情の願意について陳情書では「松戸市が認定した『公共交通空白地域・不便地域』を含む市内全域のコミュニティバス早期運行を求めます」と記載をしています。 建設経済常任委員会では、「公共交通空白地域の観点」「不便地域の観点」「その他、市内全域の観点」に切り分けて、市が策定した「コミュニティバス導入の手引き」等に基づいた、陳情の願意に対する市の見解を伺いました。 まず「公共交通空白地域の観点」です。公共交通空白地域の基準として、市は鉄道駅から670m以上、1日76便以下のバス停から410m以上等としています。この空白地域の解消にむけて地域と相談しながら、コミュニティバスの導入を目指しています。地域との話し合いのなかで、結果的に地域からコミュニティバスではなくて、その他の持続可能な公共交通の仕組みを選択される場合もあり得え、地域の実情や要望に柔軟に対応していきたい、と委員会で確認できました。 次に「公共交通不便地域の観点」です。公共交通不便地域の基準として、市は鉄道駅から670m以上、1日76便以下のバス停から410m未満等としています。この不便地域については、地域と話し合いながら、既存バス路線の延伸等の可能を探る、としています。 最後に、「その他、市内全域の観点」です。松戸市には前述の通り交通空白地域・不便地域が存在する一方で、その他の地域については民間路線バスが充実している状況です。このようななかで、仮に、全市にコミュニティバスを走らせるとすると民間バス路線の経営圧迫等を招くおそれがあると、委員会で確認できました。 以上のことから、「松戸市が認定した『公共交通空白地域・不便地域』を含む市内全域のコミュニティバス早期運行を求めます」という願意に沿い難く、反対いたします。 一方で、コロナ禍が長期化するなかで、先行し続きをみる

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