都合の良い時だけ『日本人』礼賛って島国根性そのものです。「在日」やら「三国人」なる表現に甲論乙駁する前に、台湾系、フランス系、ガーナ系etc.日本人の表現で、正々堂々と才能を称えるべし!
「八村塁(はちむらるい)選手 マチおこしの一助にも」と題する6月22日付の社説で「東京新聞」「中日新聞」は、「正に快挙だ。米プロバスケットボールNBAのドラフト会議で日本人初となる一巡目でワシントン・ウィザーズから指名された」と礼賛。富山県で生まれ育ち、宮城県の高校を卒業。ワシントン州のゴンガザ大学に在学中の21歳。その彼は、父親の出身地ベナン共和国の民族衣装ボンバの生地、富士山を描いた浮世絵柄を左右の裏地に用いたジャケットで、ドラフト後の会見に臨みました。
「アジア初の世界ランキング1位」と共同通信社が、「日本の男女を通じて初めて」と朝日新聞が年初に報じた大坂なおみ選手は日米二重国籍。言わずもがな、父親はカリブ海のハイチ共和国ポルトープランス出身のアメリカ人。
「大坂全米制覇、劇的な快挙に喝采を送る」と題する社説で「産経新聞」も、「日本語は少し怪しいが、今最も食べたいものを聞かれると豚カツ、カツ丼、カツカレー、抹茶アイスと答えた、素顔は日本の少女。褐色の肌の大坂なおみの快進撃」と記しました。大阪で生まれニューヨークで育った彼女が、仮に近い将来、アメリカ国籍者としての自分を選択したなら、島国のメディアは如何なる惹句(じゃっく)で彼女を称えるのかな?
「(東京五輪では父親の国籍の)英国選手団を選ぶことにしたのは『楽しもう、プレッシャーはないよ!』と言ってくれたから。それがベストのスケートをする一番のやり方だと思う」とフランス系のAFP通信に語ったスケートボードのスカイ・ブラウン選手は宮崎県在住。7月7日に11歳を迎える彼女も日英二重国籍です。北九州市出身のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手は、父親がガーナ人。父親の母国ジャマイカのモンテゴベイで生まれ、大阪で育ったケンブリッジ飛鳥アントニオ選手。タレントの河北麻友子嬢は二重国籍ならぬアメリカ国籍。
「日本人」とは一体何ぞや?日韓共同開催FIFAワールドカップを翌年に控えた2001年(平成13年)12月18日、現在の明仁(あきひと)上皇が「私自身としては、桓武(かんむ)天皇の生母が百済(くだら)の武寧王(ぶねいおう)の子孫であると続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と会見で史実を述べたにも拘らず、積極的に報じなかったのが「誤送船団・記者クラブ」。
正倉院には半島や大陸との歴史を示す御物(ぎょぶつ)が収蔵され、関西には大阪市立南百済小学校、JR西日本が百済駅から名称変更した百済貨物ターミナル駅が存在。関東にも、創建以来初めて天皇が2年前に親拝した日高市の高麗(こま)神社。狛江市と調布市は神社の狛犬、布を織って租庸調として納めた「帰化人」の痕跡を示す地籍です。
閑話休題。法令等の根拠もないのに「国技」だの「神事」だのと誇大表示されて久しき公益財団法人日本相撲協会が主催する興行の大相撲。祖父の代から正面の升席(ますせき)を千秋楽には確保していた女性からのディープな情報に拠れば、有無を言わさず強制接収され、ソファを置かれた後ろの観客は土俵が見えない羽目に陥った「令和初の国賓」珍騒動。
ミツグ君状態な「ギヴ・ギヴ」租庸調の献上で日米「ウィン・ウィン」の展開を狙ったのに早くも「ルーズ・ルーズ」の仕打ち必至の日本。ハワイ出身のアメリカ人力士も土俵上で活躍した「国技」。今や外国人労働者頼みな日本に相応しき国際的に開かれた「国技」だと牽強付会(けんきょうふかい)に解説すべきでした。冷静冷徹なアリー・ハーメネイ師&ハサン・ロウハーニー大統領のイラン同様に「横綱相撲」を取る侮(あなど)り難(がた)き「日本民族」とディール大統領は舌を巻いたやも知れません。