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「カジノ」は街を滅ぼす!「異次元の劇薬」ではなく、持続可能な経済効果を!

横浜(ハマ)の首領藤木幸夫氏(88)怒りの激白
「サンデー毎日」9月9日号

7月に「カジノ実施法」が成立した。観光立国と地域経済の盛り上げが喧伝されるなか、「横浜の首領」と言われる藤木幸夫・横浜港運協会会長が、「カジノは街を滅ぼす」と立ちはだかった。
都市の自律的な発展を思考してきた田中康夫氏が、藤木氏に訊きながら、カジノ問題の本質に迫る―。

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「臨海部を活性化する上で有効だ」。

「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」=「カジノ解禁法」が成立したのは今から1年9ヶ月前。「横浜市、臨海部再開発に弾み カジノ経済効果6000億円 雇用創出6万人超」の見出しで、「産経新聞」は冒頭の横浜市長のコメントを紹介し、「財界からも“ラブコール”」、「横浜の観光客は日帰り客中心だがカジノ導入で滞在型観光になる」と報じました。

「統合型リゾート(IR)整備推進法」とも呼ばれる同法に続いて今年7月には「カジノ実施法」=「特定複合観光施設区域整備法」も国会で成立。因みにIRとはIntegrated Resortの略号。企業が経営状況や財務状況を発信する「投資家向け広報」Investor Relationsとは異なります。

既に昨年3月に設置の「特定複合観光施設区域整備推進本部」は、「観光立国ニッポン」の“意気込み”を体現するかの如く、全ての国務大臣が構成員。本部長は内閣総理大臣。猛暑を超える酷暑が不可避の時期に敢行される2020年東京オリンピックに続く「同調圧力」です。

こうした中、横浜港運協会の藤木幸夫会長は昨年来、「カジノは街を滅ぼす」と警鐘を鳴らし続けています。7月18日には協会主催の公開講演会を開催し、「山下ふ頭開発基本計画」で横浜市が謳う「ハーバーリゾートの形成」にカジノは不要と高らかに宣言。

米寿を8月18日に迎えた藤木さんは、「悪い波を止め、自分たちの街は自分たちで護るのが『波止場』の心意気だ」と語ります。父親の幸太郎氏が1923年=大正12年に興した藤木組が前身の、船内や沿岸、倉庫の荷役等の港湾運輸事業を手掛ける横浜市中区北浜通の藤木企業にお邪魔して、「コペルニクス的転回」として注目を集める一連の発言の深意を改めてお聞きしました。

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藤木 今の政治も経済も、リーダーと称する方々があまりにもお粗末で、その日本に住んでいる横浜市民の私は、果たして日本という国がこれからも存在し続けるだろうか、と懸念しているんです。

昭和20年に戦争が終わって、憲法と同時に地方自治法が昭和22年に施行された。セルフ・ガバメント。当時17歳の私にとって、それは仰ぎ見るシャンデリアでしたよ。今度は県知事を住民が選べるのか。国から派遣されるんじゃないんだ。市長もそうだよ。いやぁ、えらいことになったなという感じです。昭和27年には平和条約も結ばれた。

でも、それは“占領下の泡”だったんですね。逆に今、地方自治法によって、どれだけ地方が害されているか。どれだけ中央政府が地方自治体を舐めているか。矛盾があちこちに出てきているんです。

田中 東京で生まれた僕が思春期を過ごした信州で県知事に就任した今から18年前、それまでの53年間で公選知事は僅か3人。5期務めた前任者は旧自治省出身でした。現在47都道府県知事の6割は霞ヶ関の官僚出身です。県庁職員出身者も含めれば7割近い。

藤木 トランプさんに「頼むぜ」と肩叩かれて「はい」と応えたのがカジノです。ファーストネームで呼ばれて、舞い上がっている。周囲も忖度どころか、おべっか使いな人たちが中央政府に集っている。カジノの問題を捉えて話を出す場合に、その前後の姿、それを扱っている日本の政治の自律性のなさ、それは何なんだ、というところから始めなきゃならない。

小泉チルドレンから始まって小沢チルドレンとか色々ありましたが、今やチルドレン以下じゃないですか。そういう人たちがワッショイ、ワッショイと決めたもの、それがカジノなんです。そんなものを持ってこられたら、我々の現場にゴミを捨てられるようなものだから、住民の1人として反対する。そんなゴミは捨てないでくれと。

田中 成る程、言い得て妙ですね。

藤木 コンテナ船が着岸する本牧ふ頭、大黒ふ頭、南本牧ふ頭を中心に国際戦略港湾として充実を図る中で、在来型貨物船向けに高度成長期の前半に整備された山下ふ頭の利活用が議論となっていてね、そこに降って湧いたのがカジノだ。でも、カジノが市民の暮らしに貢献できるかい?

田中 大王製紙創業家三代目の井川意高(もとたか)さんはご自身の体験を踏まえて、「日本のIR法=カジノ法は童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベル。(百戦錬磨な海外のカジノ運営業者にとって)赤児の手を捻(ひね)るようなものだ」と語っています。

藤木 IR法は本来、統合型リゾートを整備する法律でしょ。どうしてカジノ一辺倒になるんですか。

山下公園に隣接する47万平方メートルの山下ふ頭は、海に面した絶好のロケーションだ。マッターホルンの山裾のツェルマットでは、住民が主体的に観光施設の運営を担っている。横浜でも港湾人の我々が、世界で初めて海からアクセス可能な25万平方メートル規模の国際展示場を民設・民営で設けようと。中長期滞在型のチャーミングな宿泊施設も用意すれば、ビジネスチャンスを求めて国内外から多くの人々が家族連れで訪れるハーバーリゾートとなる。

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「海外からのお客を増やす策として、東京の更なる魅力を付ける為にもあってもいいと思う」とカジノ誘致への色気を都知事が語る東京都港湾局のHPには、「合法カジノ」設置国は全世界に140ヶ国と記されています。思えば作家のフョードル・ドストエフスキーは、賭博に嵌(は)まる自身の性状が、不朽の名作『罪と罰』『賭博者』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業の一群に、博徒(ばくと)も連なるのです。

実際問題、日本には公営ギャンブルが幾つも存在します。中央競馬は農水省、地方競馬は総務省、競艇は国交省、競輪とオートレースは経産省。監督官庁から天下りが送り込まれ、全国で1万店舗を超えるパチンコパーラーも同様に警察庁が所管しています。カジノにだけ目くじらを立てるのこそ、時代錯誤な「矯風会(きょうふうかい)」的発想だよ、と推進派が主張する所以(ゆえん)です。

英語で賭博はギャンブリング。博徒はギャンブラー。実は和製英語のギャンブル。その「カジノ」には2種類存在するのです。ヴェネチアやバーデン=バーデンに象徴される「サロン」としてのカジノ。マカオやバクーに代表される「マネーロンダリング」としてのカジノ。

ヴェネチアの運河沿いで1638年から営まれる、ジャコモ・カサノヴァも繁く通った世界最古のカジノは、歴史の年輪を感じさせる落ち着いた佇まい。ドイツの黒い森の一廓の、街の名前のバーデン=バーデン自体が“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する温泉保養地のカジノも250年以上の歴史を誇り、「世界で最も美しい」とマレーネ・ディートリッヒが称揚した時空です。

返還後もスタンレー・ホー氏の一族が君臨するマカオは一時期、「賄賂社会」として知られる中国の高官を経営者が「接待」する場として活況を呈しました。ディーラーと呼ばれるスタッフと示し合わせて、自分が、或いは雇った「プロ」が敢えて負けて、「合法的」な資金洗浄を完遂です。が、好事魔多し。習近平国家主席が手綱を引き締めるや閑古鳥が鳴いています。

以前に僕が訪れたアゼルバイジャンのバクーに雨後の筍の如く誕生したカジノも、シロヴィキと呼ばれるロシアの高官をオリガルヒと呼ばれる富豪が「接待」する場として『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場しています。

「明るい北朝鮮」とも評される「開発独裁国家」シンガポールで朝鮮労働党の金正恩委員長が足を伸ばした、ドナルド・トランプ大統領の盟友シェルドン・アデルソン氏が経営するマリーナ・ベイ・サンズとて、スロットマシンに興ずる観光客のみで「採算」が取れる訳もないのです。

にも拘(かかわ)らず、「シンガポールのIR、半端ないって。敷地面積で5%に満たぬカジノが全体の80%もの売上を稼ぎまくる」と口角泡を飛ばす面々のみならず、日本政府の官邸HPにも「シンガポールではIR開業後4年で国全体の観光客数が6割、観光収入が9割増加」と記されています。

シンガポール、マカオに加えて推進派が喧伝(けんでん)する“カジノ三大都市”の「本家本元」はラスヴェガス。19世紀半ばに一攫千金(いっかくせんきん)を西海岸に求めたゴールドラッシュの中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生した街は、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一(ハマコー)氏が擦(す)った往時とは一変。

世界最大の全米家電見本市=CES、IBMの人工知能ワトソン、アップルの新製品発表会等々。同僚や家族と共にミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)、即ちMICEに参加する人々が、バリー・マニロウを始めとするアーチストのショーを楽しんだ後にカジノへも足を運ぶ「ファミリー・デスティネーション」の街へと変貌しました。

そのラスヴェガスの昨今の収益構造はカジノ40%、ショー&イヴェント30%、飲食&ショッピング15%、宿泊15%。カジノ65%の一本足打法で失速気味のマカオとは異なります。

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藤木 お台場の先の東京ビッグサイトは、10万平方メートルにも満たないんだってね。日本最大の展示場が世界では77位と聞いて、情けなくなったよ。

田中47万平方メートルのハノーヴァーを筆頭に、上海、フランクフルト、ミラノ、広州、昆明(こんめい)、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。幾つか僕も訪れたことがありますが、見本市会場面積ベスト10は何(いず)れも25万平方メートル以上です。景気のリバンドを伴う「一過性」の東京五輪や大阪万博と違って、MICEは経済効果の「恒常性」を創出しますから。

藤木 宿泊・飲食・運送・観光と多岐に亘(わた)って、多くの雇用を地元に生み出すからね。

今、世界を見ると、金を持っている奴の勝ちという金融資本主義。まだ金融だけで止めておけば良いんだけど、金融の後に「マフィア」という単語が付くんだ。金融マフィア同然の連中が跋扈(ばっこ)して、それを多くの国の政府がウェルカムしている。嘆かわしいね。カジノ客は海外からという計算は、現実と違うだろう。日本の「タンス預金」を狙っているのは明らかだ。

唐突に聞こえるかも知れないが、1917年にロシア革命が起きて、今年は2018年でしょ。“資本主義”とは資本が元金で、主義というのはやり方。だから、元金をどうやって増やすか、それしか頭にない連中は、汗をかいて利益を上げたのと、人を騙して利益を上げたのと、その見境が付かなくなる時期が来る。それが資本主義と組む怖さだ、と(ウラジミール・)レーニンは言ってるんです。

だから皆、平等でいこうと美しいことを言ったものの、結果は伴ってないから、あまり彼を褒める訳にはいかないけどね。でも、101年経って、それが私たちの目の前に現れてしまっている。その中で、市民全体の将来を考えるのが、波止場で働く港湾人の使命だ。

今回も中央政府は、山下ふ頭にカジノを持ってきたらどうか、と考えている。しかし港湾人としては、あの場所を賭博場にされては困るんです。ただ、反対、反対と言ってるだけじゃ詮方ないから、それで上海や広州に引けを取らない見本市会場を中心としたMICEを展開して、市民の暮らしに貢献しようじゃないか。横浜港運協会の会長として、そう考えているんです。

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実は幕張メッセも東京ビッグサイトも、「国策」東京五輪メディアセンター等に用いる準備で来年4月から20ヶ月、利用不可。その「ビジネスチャンス」を虎視眈々と狙う中国と韓国。見本市という事業は、場所が移ったら、もう戻ってこない。これぞ嘘偽りなき「国難」です。にも拘らず、日本のメディアは一向に取り上げません。

藤木さんは横浜エフエム放送の社長も務めます。設立時、県域FM放送局は県名を社名に用いよ、と行政指導する旧郵政省に対し、「いや、世界的に知名度のあるYOKOHAMAでなきゃ、俺は降りる」と凄(すご)んだ武勇伝の持ち主。

僕自身が選曲とお喋りを担当する音楽番組「たまらなく、AOR」を3年前から担当しているご縁で幾度か謦咳(けいがい)に接する度、彼こそは「イデオロギーを超越した国士」と呼び得る俊豪(しゅんごう)だと感銘を受けます。

「雇用と活力を地元に生むのは、他国に伍する規模の見本市会場だ」。「コペルニクス的転回」を訴える“横浜愛”の深意が、真っ当なる市民・国民の心に届く事を願ってやみません。

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✽画面をスクロールすると、TOKYO MXテレビ「モーニングCROSS」、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」で「カジノ」問題を解説した際の文字起こしと使用したフリップ4枚、そしてバーデン=バーデン、ヴェネチアのカジノの写真をご覧頂けます。

Vol.580「人類最古の職業は泥棒・娼婦と博徒!だからカジノYES or NOの短絡思考でなく地元にカネが落ちないダム建設と同じバキューム産業がカジノ!十年先のニッポンを見抜く横浜港運協会長の諫言!」

下記URLをクリックすると最新の参考資料等もご覧頂けます。
http://tanakayasuo.me/youtube#Vol580YES_or_NO

8月23日TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」「常連さんに聞いてみよう」でも「横浜カジノ問題」を話しました。
radikoで8月30日までお聞き頂けます。
http://radiko.jp/#!/ts/TBS/20190824093007
文字起こしはこちら
https://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2019/08/24/165548
何時の間にかカジノありきとなっている「IR問題」に関して
2018年7月27日TOKYO MX「モーニングCROSS」
2018年7月28日TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」でお話しした内容の文字起こし、
藤木幸夫会長の「神奈川新聞」でのインタヴューも掲載しています。

1989年から続く畏友・浅田彰氏との「憂国呆談」(『ソトコト』201810月号)でも
「多摩川水害の教訓から、酷暑の東京五輪、
横浜にMICEの提言、カジノ資本主義への危惧。」
と題して詳しく語っています
http://tanakayasuo.me/archives/23468

VERDAD 2018/8月号 田中康夫の新ニッポン論61
「カジノという「コンテンツ」」

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偉大な発明の電気やガスも、そのまま山中や街中に置くと樹木は焼け、人は死にます。それらを活用して如何なる利便や充実を生み出せるか。コンテンツ(中身)が問われているのです。なのに物体(オブジェクト)や話題(サブジェクト)が即ちコンテンツ、と勘違いし続ける“お子ちゃまニッポン”。

2016年12月施行の特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律=「カジノ解禁法」に続き、今年7月20日成立の特定複合観光施設区域整備法=「カジノ実施法」を巡り、相も変わらぬ神学論争が展開中です。

中内㓛(なかうち・いさお)氏と80年代の高度消費社会を牽引した堤清二(つじい・たかし)氏は「武器と麻薬と売春だけは決して扱わない」と事ある毎に発言しました。他方、辻井喬(つつみ・せいじ)氏と同じく作家のフョードル・ドストエフスキーは賭博(とばく)に嵌(は)まる性格が『罪と罰』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業に博徒(ばくと)も連なるのです。

日本のメディアが報じるお約束の“三大都市”はラスベガス、シンガポール、マカオ。が、それ以外にも東京都港湾局がHPに記載する「合法カジノ」設置国は140ヶ国。イタリアのヴェネチア、ドイツのバーデン=バーデンにも由緒正しきカジノが存在します。ゴンドラで夙(つと)に知られる前者は元より街全体が比類なきコンテンツ。黒い森(シュヴァルツヴァルト)の一廓の、街の名称自体も“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する後者のクアハウス(複合温泉施設)は、マレーネ・ディートリヒが風光を称揚し、ルーネットで身を滅ぼす『賭博者』の着想をドストエフスキーが得た時空。

西海岸での一攫千金(ゴールドラッシュ)の中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生し、エルヴィス・プレスリーも舞台に立ったラスベガスは、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一氏が擦(す)った往時とは一変。世界最大のCES=全米家電見本市、IBMの人工知能=ワトソンやアップルの新製品発表会等々。同僚や家族とともにミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)即ちMICEに参加する人々が、ショーのステージやカジノにも足を運ぶ街へと変貌しました。

「外界からの悪い波を止め、自分達の街は自分達で護り育むのが波止場の矜恃」。藤木幸夫氏が会長を務める横浜港運協会は7月18日、公開講演会を開催。東京五輪や大阪万博に象徴される経済効果の「一過性」から脱却し、宿泊・飲食・運送・観光等の多岐に亘る経済効果の「恒常性」を創出するMICE中核施設として、フランクフルトや上海と伍する規模の国際見本市が開催可能な25万平米以上の国際展示場を47万平米の山下ふ頭に民設・民営で実現を、とコペルニクス的転回を宣言したのです。

47万平米のハノーバーを筆頭に上海、フランクフルト、ミラノ、広州、昆明、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。展示会場ベスト10は25万平米以上。日本最大ビッグサイトは10万平米に満たず世界77位。加えて「国策」東京五輪メディア・センターに用いる準備で来年4月から20ヶ月間、利用不可。虎視眈々(こしたんたん)と狙う中国勢。これぞ嘘偽りなき「国難」です。

返還後もスタンレー・ホー氏が君臨するマカオのカジノは『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したアゼルバイジャンのバクーと同様、中国やロシアの高官(シロヴィキ)&富豪(オリガルヒ)にとっての「資金洗浄(マネーロンダリング)場」。ラスベガスやシンガポールとて、スロットマシンに興じる観光客のみで「採算」が取れる訳もありません。

「日本のIR構想なんて、童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベルで赤子(あかご)の手を捻(ひね)るが如し」。知己(ちき)で大王製紙創業家三代目の井川意高(いかわ・もとたか)氏がインタヴューで微苦笑していたのを想起します。

参考資料

アメリカ調査報道サイト「プロパブリカ」が報じた
日米「007 カジノ・ロワイヤル」の闇!

トランプ氏、安倍氏にカジノ業者参入要求か 大口献金者
https://digital.asahi.com/articles/ASLBC4VSLLBCUHBI01V.html

カジノ参入、直接要求? トランプ氏、安倍首相に 米で報道
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13719338.html

Trump’s Patron-in-Chief 「プロパブリカ」
https://features.propublica.org/trump-inc-podcast/sheldon-adelson-casino-magnate-trump-macau-and-japan/

Y’assy(爆笑)Tweet 共同通信配信記事PDFへもリンクhttps://twitter.com/loveyassy/status/1050256002870734849

米大統領 安倍首相に米カジノ大手参入を要求 米報道 共同通信・毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181011/k00/00e/030/239000c

2018年7月27日 TOKYO MX モーニングCROSS
田中康夫 周回遅れな島国ニッポン 不毛なカジノ是々非々論争
オウム真理教残る6人の刑執行 文科省に集中?官僚逮捕 文字起こし
https://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2018/07/27/101109
2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選 周回遅れな島国ニッポン 不毛なカジノ是非論争 Part 2 ゲスト 田中康夫 文字起こし https://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2018/07/28/144049

番組で使用したフリップ等は
この後のYouTube公式サイト「だから、言わんこっちゃない!」
の下にアップしています。

 Vol.387 『もはや「カジノは斜陽産業」Ⓒ大前研一氏 未だに理解しないNewsPicksな「意識高い系」に愛のムチw』
下記URLをクリック頂くと、関連記事や参考資料をご覧頂けます。
http://tanakayasuo.me/youtube#Vol387_NewsPicks

Vol.359『日本を再興するのは「天動説」⁉それとも「地動説」⁉ 「不毛なカジノ論争」を超えられるのは、「地頭」と「勘性」の持ち主だ!』
下記URLをクリック頂くと、関連記事や参考資料をご覧頂けます。
http://tanakayasuo.me/youtube/351-370#Vol359

🎰必読🃏
独占インタヴュー 井川意高氏
カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/07210610/?all=1&page=1

Vol.357『間違いだらけな日本のカジノ論争 「IR」の意味も知らずにハシャギまくる「カジノ」至上主義者!』
下記URLをクリック頂くと、関連記事や参考資料をご覧頂けます。http://tanakayasuo.me/youtube#Vol357_IR

Vol.358『「迷走日本」を憂えるヨコハマの真っ当なる国士! まもなく米寿を迎える藤木幸夫・横浜港運協会会長に敬服!』
下記URLをクリック頂くと、関連記事や参考資料をご覧頂けます。
http://tanakayasuo.me/youtube#Vol358

Saloneとしてのカジノ

Saloneの意味
https://ja.glosbe.com/it/ja/salone
サロン レセプションルーム
客座敷 応接室
交易会 見本市


フリップ提供:(一社)日本展示会協会


フリップ提供:(一社)日本展示会協会

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