前橋市長選挙で現職候補が敗北した原因:⑬〜政治家として改めて胸に刻んだ最大の教訓とは?!

2024年2月23日:パート3 20時過ぎ。今晩こそ、前橋市長選挙シリーズの続編(最終回)を書く。熱い紅茶を飲んで、頭をシャキッとさせて、と!! 今回の前橋市長選挙では、現職の選対に地元担当秘書を張り付けた。知事の地元事務所の代表でもあるベテラン秘書が担当したのは、職域団体の集会と遊説日程作成への協力だ。 山本龍候補の陣営の選挙戦略の立案や、遊説チームによる地区集会スラロームに参加していたわけではない!! 過去のブログでも述べたが、「相手候補へのネガキャンはやるな!」と伝えてあった。加えて言うと、現職候補の陣営が選挙の1週間前に発表した「市長給与の50%カット及び数々のばら撒き政策」にも、全く関わっていない!! 現職の山本龍候補が(思った以上の差で)敗れた後、あちこちから、「小川候補へのネガキャンは逆効果だった!」とか、「終盤で発表したばら撒き政策は失敗だった!」みたいな声が耳に入って来た。 正直言って、相手候補への個人攻撃も、財源確保の難しい数々の政策の発表も、自身の政治スタイルとは違う!!が、この作戦を遂行した現職の選対幹部の人たちを、攻めるつもりはない!! 劣勢を感じ取っていた陣営が「なりふり構わず勝ちに行った」結果だ。逆風を跳ね返して当選するために、「やれることは全てやる!」という覚悟で臨んでいたのだ!! が、ここまでやるなら、もっと早く決断すべきだった!!さすがに「選挙の1週間前」のタイミングでは、遅過ぎたと思う。残念ながら、多くの有権者の目に「選挙に勝つための窮余の策」と映ったことは間違いない!! 過去のブログでも指摘したが、今度の前橋市長選挙において、大きな政策的争点は無かった!!有権者が望んだのは、ガバナンスの欠如から「不祥事の発生」が続いた前橋市政の刷新だった。 逆に言うと、当選を果たした小川晶候補(前県議)は、選挙戦を通じて、「山本市政における主要政策は継続する!」と強調していた。 裏を返せば、小川氏が、(現段階で)前橋市を大きく飛躍させるような「斬新な政策や構想」を持っていないということでもある!!前橋市の未来を考えるにあたっては、「この事実」もよく頭に入れて行動する必要がありそうだ!! 山本一太が4年半前に知事に当選した直後から、地元のスタッフや県の幹部たちに対して、こう言い続けて来た。 「県がどんなにいい政策を打ち出そうと、知事がどれほど素晴らしい構想を発表しようと、県民(有権者)の皆さんに伝わらなければ何の意味もない!!」と。 「県が進めようとしている事業や構想の目的、内容、これまでの実績を出来る限り共有してもらうことが何よりも重要だ!!」とも。 こうした考え方を踏まえ、公務では、地域ごとに主要なプレーヤー(首長や県議等)を集め、新しい総合計画の説明会を断行した!! 当然のことながら、知事自身が全ての会議に出席した。自らの言葉で中身を解説し、あらゆる意見や批判に回答した。体力的には相当、キツかったが、結果として、県内の市町村長全員と全ての会派の県議と意見交換が出来た!!(ふう)  ちなみに、最後の意見交換会が終わった後、ちょっとだけ、自分を褒めてやりたい気持ちになった!!(笑) 続けて、県内12ヶ所で、「未来構想フォーラム」を展開した。ここでも、知事自身の言葉で、群馬県の未来構想を解説すると同時に、各地域のキーパーソン(市町村長や県議、市議や町村議員、自治会長や職域団体関係者等)と意見を交わした。知事と参加者による直接の質疑も行った。(ふうx2) 政務では、県内に約70ある後援会の役員会を、次々と開いた。ここでも群馬県の新しい方向性と実績を説明し、(いざという時に備えた)後援会組織の強化をお願いした続きをみる

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