なぜ動画スタジオを設置したいのか?!⑧〜県庁内の新たな空間の機能と役割、狙いを改めて整理&解説!

2019年11月17日 このシリーズを再開するにあたって、先ずは「動画(放送)スタジオ」の機能、期待される役割について整理しておきたい。 群馬県庁の32階に設置する予定の「スタジオ」を、単に「動画スタジオ」と呼ぶのは、あまり適切ではないという気がする。この施設が「動画を編集・作成する機能」に限定されるかのような誤解を与えるからだ。 最上階にスタジオを整備する最大の目的は、群馬県の魅力を発信する拠点にすること。すなわち、放送スタジオとしての役割こそ最も重要だと考えている。 よく、「動画なんてスマホを使えば撮れる。それをSNSかYouTubeで流せば事足りるではないか!」などと言うひとがいる。確かに、山本一太個人がtwitterやYouTubeで発信した動画でも、(内容によっては)かなりのヒット数を記録することはある。 山本一太のtwitter(個人アカウント)の現時点でのフォロワー数は約20万人。親友の河野太郎防衛大臣には(フォロワー数で)大きく水を空けられてしまったものの、ブログや自らがキャスターを務めるウェブ番組と組み合わせて(かつ覚悟を持って)発信すれば、それなりの波及効果を生み出すことは出来ると思う。 事実、菅官房長官や二階幹事長とのウェブ番組での対談は、そのまま(その夜の)NHKや民放のニュースで扱われた。 が、一般的に言うと、「単に誰かがスマホで動画を撮って流す」だけでは、インパクトが薄い。例えば県庁職員が群馬の名所で動画を撮ってtwitterやYouTubeで流すだけでは、(よほど刺さるコンテンツでもない限り)大勢の人に見てもらうのは難しい。 それよりは、現場(県内各地)で撮影・取材した動画を編集してより魅力的な映像に仕上げ、それをコンテンツとして流すほうが何倍も効果がある。つまり、県庁の「放送・動画編集スタジオ」は、県民や国民によりアピールする作品(動画)を作るための魅力増幅装置なのだ。 加えて、「スマホの撮影機能だけでは不十分だ!」と考えるポイントがもう1つある。過去のブログでもちらっと言及したが、今後のネット発信のキーワードは動画の「質」だ。新しい放送スタジオで県産品のPRをするとしよう。その産品の形や色などの質感を高画質で紹介することが出来れば、それだけアピール力が増す。 同様に災害に関する情報発信でも、鮮明な画像のほうが切迫した状況を伝えられる。群馬への移住を呼びかける際に、群馬の素晴らしい景観や生活環境をより質の高い映像で紹介するほうが訴求力が強まるにきまっている。同じ内容でも、よい画質と、ほどほどの画質では視聴者の印象が異なるのだ。 これも以前のブログで触れた憶えがある。ほとんどの人気ユーチューバーは、良い照明とよいカメラを使っている。「スマホで映像を撮れば十分だ!」と主張する人たちは、こうしたネット世界のトレンドというものが分かっていない! 新たに整備するスタジ続きをみる

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