2期目初となる8日間に及ぶ豊島区決算特別委員会終了しました☺️
今、委員会では令和4年度の決算について審査しました!
様々な質疑を終えて私達の会派は令和4年度決算に賛成とする事としました。
以下、意見開陳で発言した全文です↓
維新・無所属の会入江あゆみです。今、決算特別委員会には林ふたば議員との2名で審査に臨ませていただきました。
会派を代表して令和4年度一般会計決算、並びに国民健康保険事業会計、後期高齢者医療事業会計、介護保険事業会計の3特別会計決算を認定することに賛成の立場で意見開陳をさせていただきます。
初めに、区長をはじめとする関係理事者の皆様には真摯にご答弁を頂きお礼を申し上げます。
また、私共の資料要求や事前のヒアリングなどにも丁寧な対応をして頂き重ねてお礼を申し上げます。有難うございました。
今回の決算特別委員会では、「徹底した行政のスリム化」「効率的な公共サービスの提供と財政健全化」というテーマをもち、次年度予算編成につながる決算という視点で、言及させていただきました。
総括質疑においてまず、経常収支比率に関して質問をしました。令和4年度においては経常収支比率80.6%となっており、一つの目安である80%をわずかながらではありますが超えております。
特別区税や特別区財政調整交付金の増により、前年度より0.6ポイント改善したということですが、80%以下になるように更なる努力を求めます。
また、現在、基金の総額が過去最高になったと資料にありますが、財政力指数に関して言うと豊島区は0.54で、23区中12位、島しょ部を除く都内53市町村中40位です。そしてその数字は約30年の間、ほぼ横ばいとなっています。
財政の豊かさの指標となる財政力指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力が強い団体となりますが、0.54という数字では前区長が仰っていた『奇跡のV字回復』とは言えないと考えます。本来は財政力指数“1”を超える、港区や渋谷区のような不交付団体を目指すような目標を持たなければならないはずです。
基金残高と債務残高のバランスに関して、財政調整基金は令和5年3月末の残高が、187億。パンデミックや世界経済の影響を受けて税収が落ち込んだ時のために基金を積んでおくことは一定の理解をいたしますが、一方で、本来受けるべき行政サービスを受けることができないということになってしまっては、区民の満足度は得られないと思います。区として、基金残高と債務残高のバランスは時代のニーズに合わせて調整をお願いいたします。
ここ数年、区有施設の建設ラッシュが続きました。施設修繕や改修に必要となる経費が、今後、20年後、30年後にかなり大きなものになってくると想定されます。中長期的な将来を見据えた今後の計画の作成をお願いいたします。
以下、款別毎に要望も踏まえ申し上げます。
⭕️議会費、政策経営費、総務費についてです。
・防災行政無線設置整備関係事業について防災行政無線、特に屋外拡声器の設備において必要な時に不具合がないよう定期的な点検・整備の徹底をお願いします。
また、緊急時においてどのような方でも正確な情報を掴めるように電話確認サービスや安心安全メールなどツールの利用方法の細かな周知や新たな方法の検討をお願いします。
・セーフコミュニティ事業については、認証から10年が経過しノウハウが構築され、一定の役割を終えたと考えます。セーフコミュニティ事業においては認証のあり方など見直しをお願いします。
・90周年事業について、50周年や100周年事業であれば理解できるが、5年や10年毎ではなく、四半世紀に一度など開催時期のあり方について検討をお願いします。
・新年の集いについては、一部の方だけが参加できる状態となっているため、誰でも参加及び参画できるような開催方法の検討をお願いいたします。
・テレビ広告費について、事務事業評価総合評価はランク3となっており 、現状の評価及び施作評価を踏まえた評価の今後の事業の方向性は、「B:改善・見直し」となっています。他区の状況も踏まえつつ、今後の事業に関して、定期的に見直し、時代のニーズにあった情報発信を要望します。
⭕️区民費、福祉費、衛生費についてです。
・子どもへのインフルエンザ予防接種費用助成について豊島区の子育て家庭から実施を望む声があり、23区でも多くの自治体が実施しています。現在高齢者のみが助成対象となっているインフルエンザ予防接種費用について、子どもも助成対象とすることの検討をお願いします。
・近年、スマートウォッチは健康管理やトレーニングの助けとして多くの方々に利用されており、スポーツ施設でのスマートウォッチ活用の需要が高まっています。現在、区スポーツ施設のプールではスマートウォッチの使用ができない状況となっているため、試験的な導入も含め他区の状況も見ながら利用できるよう検討をお願いします。
・出産を望み妊活を行っていく中で初めて、不妊症かもしれないと気づく方もいます。妊活を行う方への啓発や支援をお願いいたします。
・胃がんは早期発見・早期治療により治癒率が高いがんと言われています。今後も検査方法等の見直し、新しい手法の拡大を迅速にお願いします。
・障がい者移動支援について、負担上限月額に達した場合でも、正当な理由がある場合、大田区のように迅速で柔軟な対応をお願いします。
・衛生害虫駆除対策について、ネズミ、スズメバチ、トコジラミなど、迅速に駆除を行っていただくようお願いします。リーフレットだけではなく、HPやSNSにより注意喚起や対応方法を掲載することを要望します。また、区境では隣接区と情報共有し、迅速な対応をお願いします。
⭕️環境清掃費、都市整備費についてです。
・路上喫煙・ポイ捨てにおいて様々な施策の効果は評価しますが、根本的な解決には至っていないと考えます。路上喫煙者などへの罰則の強化も検討するなどより一層の防止策を検討してください。
・東通り整備事業経費について。過去において、東通りを整備した当時は、車優先の考え方により警察の指導で、現在のような作りになったとのことです。今後の整備については、歩行者優先で、住民が安全に暮らすことのできるような整備をお願いいたします。
・ウォーカブルなまちづくり推進事業で、バスやタクシーなどは駅から出てすぐに利用できるように導線の確保をお願いいたします。
・高速で走行する『ファットバイク』や『電動キックボード』及び『電動モペット』が交通法規を守っていないため、事故が多発しています。区民の安全を守る観点から対策をお願いします。
⭕️文化商工費、子ども家庭費、教育費についてです。
・重過ぎるランドセル問題については子どもたちが健やかに成長する環境を作るためにも見直しをされていない学校に対しては、引き続き強く指導をお願い致します。また、給食補無償化が実施されたことは評価致します。引き続き教育に関わる保護者負担の軽減策について区民の声を聴きながら国の方針にとらわれず、区独自の支援を打ち出して頂くことを要望します。
・インターナショナルセーフスクール推進事業については、セーフコミュニティ同様、そのノウハウが構築されており、認証や事業自体についても見直しや廃止を要望します。
・ファーマーズマーケットは農地のない豊島区において、季節の新鮮な野菜に触れることのできる貴重な事業と考えます。7000万円の予算を計上し、現在のような賑わいでは寂しく感じます。毎週開催ではなく、月1回や年数回など、効果的な開催のあり方の検討をお願いいたします。
・池袋ハロウィンは、時間、エリアを指定し、着替えを有料で行うことで一定の秩序は保たれていると考えます。区民が無料での着替えや参加登録できるように検討をお願いいたします。
・アニメによる音楽のまちづくり事業についてはより一層区民の方が参加・活躍が出来るような展開をお願いします。また、漫画・アニメの活用においてはアニメ制作会社、企業と連携・協力し、豊島区が舞台となっている作品と本区に盛り上がりをもたらす相乗効果を生み出せるような体制について引き続き検討をお願いします。
三特別会計についてです。
・国民健康保険事業会計について 、外国人の国別及び年齢別収納率から、どこの国の人が、どの年齢層において滞納が多いかを分析し、コンビニエンスストアだけでなく、大学や専門学校においても学生が保険料を納付することへの協力をしてもらうことを要望します。国によって、保険制度は異なりますので、今後とも国民健康保健制度維持のために、収納率の向上をよろしくお願いいたします。
以上、様々な観点から質疑を行いましたが、今、決算特別委員会は高際区長となって初めての決算審議となり、来年度の予算編成につながる総点検の場となったと考えます。
これまでの質疑の中で見えた課題を今後に生かして頂きまして、必要な施策については税金を惜しみなく投じ、また不必要と思われる施策については思い切って、縮小・廃止をしながら、結果として時代のニーズに合った必要な区民サービスの更なる向上が図られる区政となる事を期待しております。
最後に、公平公正な運営に尽力された、根岸みつひろ委員長、有里まほ副委員長にお礼を申し上げます。有難うございました。
以上で、維新・無所属の会の意見開陳を終わります。