2024年11月9日 13時過ぎ。飛行機の機中で、パソコンを開いた。ヒースロー空港から、ブタペスト行きの飛行機をキャッチ。2番目の訪問先であるハンガリーに向かっている。 ハンガリーの滞在は3日間。EIT(欧州イノベーション機関)の本部があるブタペストで、ベンチャー企業と意見交換したり、大学を視察したりする!! 旧知の小野日子駐ハンガリー大使と再会できるのも楽しみだ!!このひとを大使に送り込むこと自体、日本政府がハンガリーとの関係を重視している証拠だ。 米国と欧州では、ビジネスモデルが違う。そもそも政府や行政の関与を嫌い、「民間の力」でイノベーションを推進している米国のstartupと比較すると、欧州では「行政と連携することの拒否感」が低い気がする。もしかすると、米国が他と違うのかもしれない。 今回の訪問では、そうした違いも、しっかりと勉強し、欧州の企業との新たな連携の道筋を模索したいと考えている。 さて、数日前のブログでも触れたが、米国の大統領選挙で、トランプ大統領が返り咲きを果たした。直後に綴った文章の中で、「トランプ陣営が、バイデン政権の失策(インフレと不法移民の問題)に焦点を絞った時点で、民主党の候補者(カマラ副大統領)が勝利する可能性は消滅した」という趣旨のことを記した。 恐らく「世界に最も影響を与える選挙」(米国最大のイベント)を傍目で見ながら、政治家として、強く感じたことがある。それは、「権力闘争を勝ち抜くためには、決して守りに入ってはならない!」という鉄則だ!! カマラ陣営の戦略は、異例の「大統領候補交代」というドラマで盛り上がった勢いを、そのまま維持することだった。 カマラ副大統領自身に、明確かつ具体的な政策ビジョンを示すだけの能力がなかったこともあるが、とにかくリスクを避けながら、このゲームを最後まで乗り切ろうとした!! 終盤に差し掛かった時点で、陣営の勢いが失速したことに焦って、トランプ寄りのFOXニュースのインタビューを受けたりしていたが、明らかに「遅きに失した」感があった続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』