東京都議選2025を振り返って

第22回東京都議会議員一般選挙は、6月13日に告示、22日に投開票がされ、翌23日未明までに全127議席が確定し、新しい都議会議員の顔触れが決まりました。7月23日から4年間の任期がスタートします。
 我々地域政党「自由を守る会」は、推薦候補2名と結党10年目にして複数を擁立しました。年明けより「地域政党五箇条の御誓文2025」を高らかに掲げて闘い、代表・上田令子と政調会長・さんのへあやは、上位当選で両者とも現有議席を守り抜くことができました。党を挙げての日常活動の成果の賜物です。

 都民・党員・支援者のみなさまの全精力を投じたご支援に、心より感謝を申し上げるとともに、都政改革に向け、政策実現に全力を尽くしますことをお誓い申し上げます。
当選 上田令子(江戸川区選挙区、4期目当選) 32,555票(2位、得票率:13.2%)
当選 さんのへあや(江東区選挙区、2期目当選) 51,787票(1位、得票率:25,4%)


【自民裏金自爆で都民ファーストが第1党に浮かび上がっただけ】
まず、都内全体の投票率は47.59%で、前回を5.20ポイント上回りました。ただ、半数以上の有権者が誰にも投票しなかった事実は、政治不信の一因ではないかと重く受け止ております。
 改選前は都議会第1党だった自由民主党は18名当選(追加公認3名を除く)と歴史的大敗を喫し、過去最低だった2017年の23議席を下回りました。ただ、15選挙区で次点に泣き、取りこぼしが目立ちました。
 小池百合子知事が特別顧問の都民ファーストの会は前回と同じ31名が当選し、第1会派になる見込みですが、自ら議席を増やしたというよりは、自民党の裏金問題自爆による結果と考えられます。
 公明党は1989年以来36年ぶりに候補者全員の当選を果たせず、現職3名が落選し、19名当選、2選挙区で僅差の次点でした。小池知事の与党的立場を採るこれら3党で、72議席を確保し過半数を何とか確保しました。
 一方、立憲民主党は2名増の17名、日本共産党は5減の14名、東京・生活者ネットワークは変わらず1名が当選しました。また、新たに候補者を擁立した国民民主党(旧希望の党)からは9名、参政党からは3名が当選しました。その他国政政党は、日本維新の会は唯一の現職が議席を失い、れいわ新選組も当選者ゼロでした。
 昨年の知事選で165万票余り(得票率:24.3%)を獲得し次点だった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が今年1月に立ち上げた新党「再生の道」は、公募により新人42名を擁立し注目されましたが、全都合計では40万票余り(得票率:7.7%)を獲得したものの、当選者はゼロに終わりました。

【これまでの東京都議選を再検証】 
 過去の都議選を見ると、2009年は当時の民主党が20議席増の54議席を獲得し第1党となる一方、石原都政を支える自民・公明は過半数を失いました。この傾向が翌月の衆院選も続き、政権交代により民主党政権が誕生しました。

 その後あえなく民主党政権が終焉し、自民党が政権復帰した半年後に行われた2013年の都議選では、自民党は公認候補59名全員が当選し猪瀬都政を支える公明党と合わせて過半数を回復、みんなの党、日本維新の会の第三極の都議会議員が初めて誕生しました。

 前年に小池知事が誕生した2017年。小池知事が代表となった都民ファーストの会が公認候補50名中49名が当選し、推薦候補を含むと55名当選で第1党となり、選挙協力した公明党23名と合わせて過半数を確保、自民党は議席半減の23議席となり都政の主導権を小池知事に奪われました。

 次の2021年の都議選では、自民党は33議席で第1党に返り咲きましたが、「自民・公明で過半数」との目標には遠く及ばず、都民ファーストの会は15議席も失い31議席をからくも確保。第22期は議員の会派離脱・辞職や死亡による欠員、それに伴う補欠選挙の度に自民党と都民ファーストの会の間で第1党の座を争う目まぐるしい都議会展開となりました。

 このように、近年の都議会は過半数を確保する勢力や第1党が、選挙や国政各党・議員の合従連衡により入れ替わりを繰り返してきました。都民には極めてわかりにくいものとなり、いつの間にか、都民ファーストの会と公明党に自民党が小池与党勢力として加わり、都議会はチェック機能が停滞し、小池知事による思い付き・バラマキ・場当たりの都政運営が進められる中、今回の都議選を迎えたのです。

【今回の都議選の「勝者」は誰?】
翻ってマスコミ各社が「参院選の前哨戦」とし、選挙結果を「自民大敗」と報じた今回の都議選ですが、勝者となった党派は果たしてあったのでしょうか。

 今年は、12年に1度、都議会議員選挙と参議院議員選挙が近い時期に行われます。このような都民から見ればカオス的な都政状況の中、国政政党やマスコミは都議選を「参院選の前哨戦」と印象付ける宣伝を展開しました。その結果は上述のように、自民党・都民ファーストの会・公明党の小池知事の与党的勢力で過半数を確保することになりましたが、第1党となった都民ファーストの会でさえ全議席の4分の1にも届いていません。
 “知事与党”3党が小池百合子氏に擦り寄り牽制し合う中、小池都政が行き詰まり、仮に知事不信任決議案が提案されると、都民ファーストの会単独で阻止できない「どんぐりの背比べ」(国政政局寄せ集め野合)状況は続くと思われ、国政与党、知事与党が「勝者」とはとても言いかねる状況であることがわかります。

 一方、国政政党完全無所属の議員は今回5名(千代田区、江東区、品川区、江戸川区、八王子市)が当選し、その総票数は16万票であるということも決して見逃してはなりません。国政政局と一線を画し、住民需要のある都政課題に取り組む候補という選択肢があれば、有権者は当選ラインを超える投票をして下さることの証左となったことも指摘しておきます。

【自由を守る会「8万票」が意味するもの】
 国政各党やマスコミ各社が勝手に「参院選の前哨戦」としている中、東京の地域政党たる本会は、都政において目的・手段や効果が不明な「4か月限定水道基本料金無償化」や巨大噴水「ODAIBAファウンテン」事業、「東京アプリ」800億円、「外国人起業家無担保無保証融資」、「太陽光パネル義務化問題」などの小池知事による数々の独断専行、無駄遣いを独自に追及しつつ、それぞれの地域課題の解決に取り組んできました。

 結果、江東・江戸川の2選挙区で上田・さんのへを合わせて合計84,342票のご支持を賜ることとなりました。地道に都政事業と地域課題の解決に取り組んできたことが評価されたものと自負しております。

複数議席を死守できたことから、本会は昨年に続き予算・決算審査に参加する機会を得て知事に直接、質疑できる見通しとなり、84,342名の声を都政に活かしていくことが可能になりました。

 一方、注目された「再生の道」は立候補者全員落選したものの42名の候補者総計で40万票余りを獲得。これは国民民主党の総得票を上回り、公明党、立憲民主党、日本共産党の国政政党に迫る勢いでした。参議院東京都選挙区であれば1議席獲得をうかがうことができる票数です。各種報道は同党の「全員落選」を大きく報じましたが、このような支持が得られたことについての分析は必要ではなかったでしょうか。
 昨年の知事選で石丸代表は約165万票を獲得し国政野党系の候補を上回り次点となりましたが、都議選では同党の獲得は知事選の4分の1となりました。42名の総計40万票は大きいものの、当選者を出せなかったことにより、40万の民意が都政に反映される術を失ってしまったことが、実に惜しまれます。

【大阪発東京維新の会ゼロ議席は“東京”の民意】
 大阪の地域政党である大阪維新の会を母体とする日本維新の会は、6名を公認しましたが、2013年以来、守ってきた大田区選挙区の現職1議席を失うなど全員落選し、都議会から姿を消しました。
 6名の総得票は79,843票で、自由を守る会の得票8万票超えにも及ばず、関西圏を除く国政選での退潮傾向を見事に反映しました。大阪維新の会は大阪府知事・大阪市長のほか、大阪府議会・大阪市議会で過半数を占め、存在感を示しているものの、東京においては国政政党の末端に甘んじ、都政において目立った成果を得られていません。
 今回の都議選は減税政策等同党国政政策中心に訴えていましが、都議会では小池知事提案に自民・都民ファーストの会・公明などと追随することも多く、大阪のような独自の存在感や成果を示すことができず、有権者が冷静に東京の地域政党として認めなかったという結果となりました。

【小池都政に対峙できる唯一無二の“地域政党”自由を守る会の存在意義】
 今回の都議選の結果、都政をリードする圧倒的な第1党が不在のまま、自民・都民ファースト・公明が過半数を占めて、小池与党体制が続くものと思われます。国民民主党は、連合東京等労働組合の組織的支援を受け初めて9議席を獲得しましたが、小池知事が2017年の総選挙を前に国政進出を狙って結党した旧希望の党を前身としており早晩、小池体制に組み込まれるでしょう。
 ゆえに、二元代表制本来の自治体議会の在り方に立ち返り、小池知事の独断専行と無駄遣いをチェックし並み居る都政課題の解決を進めていく我々の存在意義がさらに求められるものと自負するところです。
 小池知事は都議選後の定例記者会見で来月に控える参院選をめぐって「自民や公明の候補者と、これからも連携しながら進めていくのが都にとってのプラス」と発言しています。これは、参院選での自民・公明候補の支援を示唆したものとされていますが、裏返せば自らの勢力を作って国政進出を目指すことは無い、との意思に他なりません。
 うがった見方をすれば、かつて権力の階段をのし上がっていったように自民・国民などを掌握し「自社さ連立政権」や「自自公連立政権」のような令和版の焼き直し連立政権を企て虎視眈々と国政再起への機会を狙っているとも考えられます。

 自民・都民ファースト・公明・国民を中心とする追認体制が維持され、こうして国政政局ファースト、地方政治置き去り都議会の状況の中、小池知事は彼らを支援し要望に応えるため税金をバラまく都政になるであろうことは、火を見るより明らかです。
「東京大改革」の本来の理念とはかけ離れた、小池知事自身の飽くなき権力欲の踏み台となる都民不在の政治構造が、ますます強化されることになりましょう。
 我々は、この政局野合構造に風穴を開け、綿密な調査に基づく地道な議会活動を通じ揺るがぬ証拠を突きつけ少数精鋭で小池都政を都議会を動かす唯一無二の存在として都民の期待に応えてまいります。

【お姐総括!】
 都議会議員選挙は決して「参院選の前哨戦」ではありません。
東京都政・都民福祉の充実・地域課題の解決に取り組んでいく一環であることが、自由を守る会への8万人を超えるご支持が証明していると確信しております。
 我々自由を守る会は2議員が結束して都政に臨み、本会議での一般質問・議案質疑、委員会質疑、複数会派だからこそ参加できる予算・決算審査、文書質問などなど、あらゆる機会を捉えて、小池都政を正し、「国政政局野合」状況による都政の停滞を防ぎ、打破し、成果を都民のみなさまにお示ししていくことを、さんのへあや2期目、上田令子4期目にあたり、お誓い申しあげる次第です。
引き続きましての叱咤激励、さらなるご期待ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

★国民民主都議に都政でどうやって“手取りを増やす”のか確認した瞬間★
「ReHacQ都議会議員選挙2025」切り抜き
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