高齢者だから・・・とは一概に言えないけれども【踏み間違い事故】

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最近、高齢者による自動車事故が大きな社会問題になっています。

平成31年(2019年)4月19日に、87歳男性が3歳児を含む2名の尊い命を奪ってしまった『東池袋自動車暴走死傷事故』は記憶に新しいと思います。アクセルとブレーキの踏み間違いで発生したこのような事故が、この数年は多く発生してしまっていますが、高齢者の免許更新時に実施される認知機能検査では防ぎ切れていないのも現実です。

踏み間違いによる事故は、高齢者の運動能力低下、股関節周りの硬質化、反射神経の衰えなどが原因のようです。

さて交通事故は平成20年(2008年)〜平成29年(2017年)の10年間で6万件発生し、450人の方が命を落としています。交通事故は高齢者だけでなく、実は若い人も多いのが現状です。平成29年(2017年)の交通事故の年代別割合は70歳代が26.7%であるのに対し、20歳代も20.7%と高くなっています。しかし免許は10代でも取得できるため、20歳代に10歳代を足した若者全体では70歳代の割合とほぼ同じになります。つまり若葉マークと紅葉マークの人たちによる交通事故が多いということです。

しかし「死亡事故」においては、70歳代が全体の7割を占めています。専門家によると、「高齢者はアクセルとブレーキの踏み間違いに気づいても即時に正せない」そうです。むしろパニックになり、アクセルをより踏み込んでしまうそうです。

先日、私は70歳代半ばの高齢者の方の車に乗せていただき、「なるほど!」という意見を聞きました。その方は運転しながらポツリと「オートマ車だから事故になる。マニュアル車だったら事故にならない。」と言いました。確かにマニュアル車であれば、常にギアを意識しなければならず、緊張感や意識を持って運転するため大きな事故につながりにくいのかもしれません。

もちろんマニュアル車であれば全て事故が防げるというわけではありませんが、オートマ車であるが故に事故が多いという意見に共感しました。

今後事故を防いでいくためには高齢者の自覚を高めることに加え、自動車メーカーの技術対策も必要であると思います。

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中田宏
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