2020年3月9日:パート2 昼過ぎ。県庁地下1階の生協食堂でランチメニューを食べ、知事室に戻ってきた。次の日程まで少し時間がある。食休みをしながら、本日2本目のブログを書く。 さて、2月8日にシンガポールのリー・シェンロン首相が、新型コロナウイルスに関して国民に呼びかけたメッセージが評判になっている。日本のメディアで話題になる前に、情報通の友人から話を聞いた。早速、YouTubeで映像をチェックしてみた。 ひとことで言うと、感動した。メッセージの内容はもちろん、首相の言葉遣いや表情も素晴らしいと感じた。国が危機に直面した時、「リーダーはこうして国民に安心感を与えるものなのだ!」という見本だと思った。 その後も、リー首相は、TV等のメディアを通じて、同様の(短い)メッセージを発信し続けている。 特に印象に残ったのは、リー・シェンロン首相の英語の喋り方だ。もともとこのひとは、洗練された英語(ブリティッシュ・イングリッシュ)を使う。が、この動画メッセージの中では、国民に親近感と安心感を与えるため、明らかに言葉のスタイルを現地風の英語(シンガポール・イングリッシュ)に変えている。ここらへんは、極めて戦略的だと感じた。 ひとつ大事なことがある。それは、こうしたスタイルで、これだけ説得力のあるメッセージを発信でき続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』