この時間もパラリンピック開会式が続いています。その同じ日に、北海道はじめ各地への緊急事態宣言を発令する方針を政府が固めたというのは、アクセルとブレーキをいっしょに踏んでいるようなもの。本気で感染防止を進めたいのなら、パラリンピックの中止も決断すべきではないのでしょうか。
今日の会見で菅首相は「デルタ株の強い感染力の中で、感染を抑えることができるように徹底して対応していきたい」と述べるものの、その具体策はなし。「徹底して対応」といいつつパラリンピック開催というのでは、国民へ誤ったメッセージとして広がっていくのは五輪の時に経験済みです。しかも、北海道はじめ学校が始まっており、各地で子どもの感染が広がっていることも心配です。
全労連が「#パラリンピックやめて命守れ」「#命を守れない政府は交代を」とのツイッターデモをおこなっています。本来なら街頭でおこないたいデモも制約されつつ、私も連帯して声をあげていきたい。ブログをお読みのみなさんも、ご協力をお願いします。
私自身は大学時代、言語障害児教育教員養成課程で学びました。センター試験の点数上から選んだ課程で、恥ずかしながら障害児教育に関心があったとは言えない状況でした。入学して友人たちの強い思いに触れて、自分も「このままではいけない」とボランティアなどに参加しましたが、今になっても、どれだけ障害児・者のことを知っているのかと自問の日々です。
そもそも日本の障害者施策は、他の国とくらべて権利保障が十分ではありませんでした。その象徴が2005年に成立した障害者自立支援法。当事者・家族・支援者などが全国で声をあげる大運動に発展して、2006年から候補活動を始めた私も「政府はこんなひどいことをするのか」と怒ったものでした。その時からの運動スローガンは「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」。
パラリンピックは中止をと引き続き訴えますが、そもそも日本政府は障害者の権利を守れと声を大にして訴えたい。
【今日の句】具体策なき 会見をくり返し