先日あらゆる性暴力の根絶をめざす決議
について取り上げられた記事が掲載されました。
こちらは第1回定例会最終日にて提出され反対多数により否決されました。
私はこの決議案の提出者の一人です。このような決議を出そうと考えたきっかけは
くつざわ議員のTwitterでの実在する性被害者への心無い発言(削除済)からです。
しかし、この決議はくつざわ議員の糾弾が目的ではありません。
そういう議員がいることやそれをただ黙認する区議会
に対して不安や疑念を感じている区民が多くいらっしゃることから
皆さんに安心してもらうために今の豊島区議会議員は『性暴力を許さない』という意思表示を目的とした決議です。
辞めさせるべきという意見も多くありましたが
私自身はどんな考えであっても思想や発言は個人の自由という考えなので
そういった方向性になれば表現規制につながるので賛成しなかったとおもいます。
残念ながら今回、私が考えていた方向性とは異なる
「表現規制に繋がるのでは?」
という視点での意見が出てしまったこと、不安にさせてしまったことについては、私自身とても反省しております。
宇崎ちゃんやラブライブの件のように
性被害や性的消費と結びつけて表現物の規制
を進める動きがあるので私はそうした表現の内容規制については明確に反対です。
一方で、実在する人物への性暴力の根絶
は表現の自由を守ったうえで取り組むべき問題であるという姿勢です。
今後、表現の自由と性暴力の根絶、二兎を追って、よりよい社会になるよう努力していまいります。
以下、いくつかのコメント・質問にお答えします。
・女性の性被害だけで男性は無視なのか?
私もこの点は気になったので決議案作成の話し合いの中で確認しました。
男性、女性などと細かく書いていくと文章が長くなってしまうため【あらゆる】として男性の性被害も含めているというような形となっています。
セカンドレイプもこの【あらゆる】に含まれます。
一方で、決議文は長すぎず、簡潔に書いた方がいいとのことで私は納得いたしました。
今後男性の性被害者の問題についても、それがある、ということを含めて啓発・改善に取り組んでまいります。
・セカンドレイプとは?
性被害者本人への人権侵害や誹謗中傷、被害に対する否定的な言葉がそれにあたると私は思っていす。
https://kotobank.jp/word/%E3%82%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%97-2127887
・デジタル性暴力とは?
↓のような事例をデジタル性暴力と認識しています。
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/297/
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/298/
話し合いの中で表現物については一言も出ていません。
また、表現の自由に関しては賛同した議員全員守るべきものという認識でした。
・議論も深めず一方的に提出したの?
くつざわ議員の発言からすぐに有志議員が掛け合ったところ
議会外の発言は議会で取り上げるのは馴染まない
として前向きな回答はなく議論もされぬままでした。
決議を提出する際は事前に修正や意見がある事を前提として各会派へ決議文(案)をお渡してお願いしていましたが…
細川議員がブログでも書いていたように正副幹事長会での説明不足も理由にされるなど正式な場で決議に関する議論を深めることもできずに提出したことは確かです。
私の所感ではのらりくらりとかわされて議論することを放棄されたと感じています。
また、区内に住む性被害経験者からの不安の声も届いていたこともあり
性暴力根絶に対する想いが強い議員が多く感情的になってしまったことや
第1回定例会を逃すと半年後になるため焦って進めてしまったことは反省すべき点かもしれません。
しかし、内容は拙かったかもしれませんが
第1定例会で提出しなければコロナ禍でうやむやになり議論も起こらなかったのではないかとも思います。
その点で考えれば今注目が集まると考えられるこの段階で提出したことに意味はあったと思っています。
決議案の提出者となることが初めてだったため、今回の決議案に関わりとても勉強になりました。
今後、またこのような活動をすることになった際は今回の反省をふまえてすすめていきたいと思います。
※決議文は↓も参考にしています。
http://www.city.toshima.lg.jp/050/kuse/danjo/kankobutsu/007190/documents/p1~8single.pdf
最後にこの決議は反対多数で否決されましたが…
その際、正式な場である本会議場では反対討論もなにもなかったことがとても残念でした。
性暴力を無くしたいという想いがあるならば
せめて本会議場にて反対討論で
なぜ反対するのかを含めて性暴力根絶に対して前向きな意見がほしかったです。
これをきっかけに改めて性暴力根絶に関する議論が今の豊島区議会でなされることを期待し、私も取り組んでまいりたいと思います。