7月の消費支出は前年同月比でマイナス5%、5か月連続マイナスとなりました。ガソリン、食品などうんざりする物価高が続く中で、10月1日からはインボイス制度がスタートします。インボイスは中小事業者やフリーランスの税金の話で、一般国民には関係ないと思っておられる方も多いかも知れません。しかし、このインボイス、岸田政権が推し進める増税ラッシュの始まりであり、国民生活にも大きな影響を与えるのです。
◆消費者負担が増える
インボイス制度は複雑ですが、要は、今まで消費税の納税を免除されてきた中小零細事業者に対し、実質上納税を強要することになる制度です。このことは、まわりまわってわれわれの生活費のさらなる高騰を招きます。例えば、電気料金です。仕組みは複雑ですが、電力会社の消費税負担額が増し、その分が電気料金アップとなって消費者にはねかえってきます。
インボイス制度に関し、今まで免税されてきたのを支払うだけなのだから、事業者は文句を言うなという意見も一部にありますが、そんなに簡単な問題ではありません。
日本は、中小零細企業が経済活動の中心となってきました。小さい企業や個人事業主は、取引先との価格交渉力も弱く、値上げを、なかなか取引先に請求できない実態がありました。そうした中で、なけなしの売り上げの中から消費税を納税しなければならないと、日々の生活を送ることさえままならないということで、一定の売上高以下の事業者は免税されてきた歴史的経緯があるのです。
いま、零細事業者はようやくコロナ禍が収束しようとしているタイミングの物価高で大ダメージを受けています。こんな時に無理に納税を強要すれば、廃業を余儀なくされる事業者は続出し、景気への悪影響は必至です。インボイスは、事業者の税金の問題だけではなく、経済全体の問題なのです。
◆更なる増税への布石
政府は、「税は国民全体で公平に負担を」というもっともらしい言葉や、あれこれ小難しい税制上の理屈で煙に巻こうとしていますが、全くの茶番であり、インボイス導入を一言で言い表すと要は「増税」です。インボイス導入による増税分は、政府見積もりでは年間2480億円とされてきましたが、昨今の物価高により、とてもそんな増税幅では済みそうもありません。中には1兆円に昇るのではないかとの推計も出てきています。
そして、インボイス導入は、今後のさらなる増税を示唆しています。
消費税が3%や5%なら、免税事業者がいてもさほど大きな問題ではありませんでした。ところが今は10%、そして今後15%、20%と税率を引き上げていこうとすれば、免税事業者がいるとその分の税収を取りはぐれることになります。
そこで、政府や財務省は今のうちに事実上免税事業者を無くす方向へ誘導しようとしているのです。インボイスは、これからの消費税大増税時代への布石と言って間違いありません。
◆増税強行にストップ!
総理は、目前に迫ったインボイス導入に関し「中小事業者から不安の声が上がっている」と述べてはいますが、具体的な対策は見えません。声だけ聞くふりをして対策は知らんぷりで、まずインボイスから着実に増税の道筋をつけたいというのが本音でしょう。インボイスを皮切りに増税ラッシュへと突き進めば、弱肉強食の社会はさらに強まるでしょう。岸田政権を止めるしか国民生活を守る術はありません。内閣改造という話題逸らしに騙されず、国民生活無視の岸田政権と対峙していきます。
スタッフ日記「ローラーズハイ」
6月21日、通常国会が閉会してから2ヶ月が経ちました。この間、まぶちはほとんどの時間を地元活動に費やしています。
この地元活動ですが、夏祭りや各所イベントに顔を出すことはもちろんなのですが、最大のウエイトを占めるのが地元回りです。奈良市と生駒市の支持者の皆さまの下へ1軒1軒、自分の足で歩いて回る、通称「ローラー」と言われる活動を毎日行っています。
9月に入り、だいぶ気温は落ち着いてきましたが、国会閉会直後の7月、8月は連日35度を超え、外に立っているだけで少しクラっときてしまうような暑さでした。しかし普段から「俺は暑さに強いから!」と豪語しているまぶちは、このローラーの時にも先陣を切ってぐんぐんと山道を進んでいきます。
特に印象的だったのは、40度に迫る炎天下の日に、1時間以上ノンストップで生駒市の山中を歩いていた際に発した、「暑いけど気持ちええなあ!ローラーズハイになってきたわ!」という初めて耳にする言葉です。恐らくマラソンランナーでいうところの「ランナーズハイ」と同じ意味なのでしょう。
思わず「はい!」と返してしまいましたが、本心では勘弁してくれという気持ちが強く、引きつった顔になっていたと思います(笑)
冗談はさておき、自分の足で街を歩き、そこに住む人と会って話を聞く、それを毎日毎日繰り返していく。
まぶち本人の活動を見ていると政治の本質というのはこの個人と個人の対話の中に散りばめられているんだなと気づかされると同時に、こういった事を実践できる人が政治の世界にはもっと必要だなと強く感じました。(テン)
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