第998号 菅総理退陣へ

 3日、菅総理は自民党総裁選に出馬せず、政権を退陣することを表明しました。

◆コロナ無策の1年
 菅総理が就任して約1年、コロナ感染拡大は波状的に社会を襲い、政治が国民の命と暮らしを本気で守ることが求められてきました。しかし、いまだPCR検査数は不足し、国産ワクチンは実用化されず、病床はひっ迫し、自宅療養中に亡くなる方も後を絶ちません。
 また、たび重なる緊急事態宣言によって飲食店を中心とした街の中小事業者はダメージを受け、支援は十分に行き届かず、経済回復は主要国中でも最悪の部類です。
 既得権に囚われたまま、コロナ対策を前に進められず、Go Toキャンペーンやオリンピック強行開催のような勇み足、そして緊急事態宣言発令と解除の堂々巡りの中、国民の命は守られず、1年が無為に過ぎ去ってしまったというのが、菅政権の評価だと思います。
 コロナ収束の見通しが立たない中、失政を率直に認め、本気で命と暮らしを守る政治を実現することが急務です。

◆権力とリーダーシップ
 菅総理は、任期の最後に、民主主義国家の政治家・権力者としてのリーダーシップについても課題を残したと思います。それは、国民を無視した権力への固執です。

 総裁選を目前にしての幹事長など党人事変更という、利己的な強権の発動で政権にしがみつこうとしたあげくの政治の混乱、そして追い込まれての退陣は、すでに組織としてのガバナンスが失われてしまっていた証です。「国民のために働く」と宣言しながら、国民不在のまま、自民党内の力学だけで権力に固執しようとした総理がついに退陣を余儀なくされたのは、むしろ必然と言えます。

 リーダーシップとは、行動を伴わない空疎な言葉を発することでも、権力維持のために強権を振り回すことでもありません。今、真摯に国民に向き合い、寄り添い、ひたすら国民の命と暮らしを守ろうと行動する真のリーダーシップが求められていると思います。

◆今、国民に問う時
 まさに今、国民に政治の使命と覚悟を問う時ですが、新総理が誕生することにより、衆院総選挙は11月にずれ込む可能性も出てきました。
 一年間の政権運営迷走の果てに、任期満了がわかっているにもかかわらず、政治空白を作る無責任さには声が出ません。有権者に、冷静な判断をしていただくことが必要です。

 

スタッフ日記「赤と白の決勝戦」

 総理退陣により、自民党総裁選は複数の候補者が立候補し、菅政権からの「疑似政権交代」を演出しようとするでしょう。また、総選挙をにらみ、与野党の主張の違いを打ち消す動きも強まるでしょう。現に、名乗りを上げている岸田前政調会長が発表したコロナ対策は、我々の政策そのままです。

 こうした選挙を見据えた戦術に振り回されずに、今までの経緯を踏まえ、誰が国民の命と暮らしを守り抜く強い意思と実行力を持っているのか、候補者の言葉の奥にある「本気」を慎重に見極めて頂くことを願っています。

先日行われた高校野球の決勝は智辯学園vs智辯和歌山でしたが、奈良県勢としては夏の決勝進出は31年ぶりということですから、県内の高校野球ファンの方は心躍ったのではないでしょうか。
 結果は智辯が敗れ、優勝とはいきませんでしたが、コロナコロナで何となく窮屈だったこの夏の終わりに大きなワクワクを提供してくれました。
さて、高校野球のファン以外でも話題となったのが、「ユニフォームの見分け方」。日大系列の学校のように、兄弟校とはいえ各学校まったく違うユニフォームを採用しているところもありますが、智辯と智辯学園はそっくり。しかも、なかなか他では例を見ない朱色×白のカラーリングなので、いやがおうにも注目は高まります。
 インターネットでは、「智辯」のフォントの違いや、帽子の形、白色のニュアンス違いなど、見分け方がいくつもまとめられており、なるほどこれは心強い、と思って試合を見てみたのですが、もう動いてしまうと全然わからない。途中で諦めて試合そのものを楽しむことにしました。
 響き渡ると試合の展開が変わるという“魔曲”、「ジョックロック」など、応援歌にも共通のものがありましたが、もしフルで観客を入れて開催できていたら、おなじみの「C」の人文字が両アルプスに登場したんだろうなあと思うと、コロナこんちくしょう、という気持ちがありますが、何はともあれ、2年ぶりの夏の甲子園が無事に終わってよかったです。
 智辯学園ナインの皆さん、おつかれさまでした。たくさん楽しませてくれてありがとう!!(シズ)

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