世代を切り裂いた都市と地方の偏り

 前回の「自民党は地方に何をしたか」は、やや批判的に書いた箇所が多かったものの、今の日本の問題を象徴的に描き出しているとして、地方の自民党の人たちからも少なからず好意的な評価をもらえました。

 都市と地方のアンバランスは、日本が直面している様々な問題と密接な関係を持っています。しかしこのアンバランスが日本にとってどれほど大きなマイナスをもたらしているかということは、まだ十分に研究されてきていません。そこで今回はもう一度、都市と地方の問題をとりあげることにしました。以下に示す人口増加率(図1)と合計特殊出生率(図2)を念頭において見てください。


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