12月定例千葉県議会開会/千葉県議会フリースクール等教育機会確保議員連盟勉強会

こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日より12月定例千葉県議会が始まりました。

 

※会派控室にて 

 

本会議では森田知事より今定例県議会に上程する議案の説明がありました。今回は令和元年度補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の27議案、他報告1件。

 

その中で、特に重点的に説明されたのは記録的な暴風雨となった台風15号および19号、10月25日の大雨による被害に関してです。

 

森田知事からは、今月11月22日に行った1回目の検証会議において初期段階の情報収集や森田知事自身の行動も含めた指揮体制のあり方、職員に対する配備指令の伝達が未実施であったことなどについて問題があったのではないか、というご意見があり、ご批判を重く受け止め、深く反省しているという主旨の発言がありました。

 

今回の補正予算では被災者の方々と市町村の負担軽減を念頭に入れています。

 

●一部損壊の住宅に対する支援・・・屋根の損壊等は従来は一部損壊と認定され、支援対象外であったが、国の交付金活用や新たな仕組みの創設などにより30万円の支援をいただけることとなり、更に地方単独で最大20万円の上乗せをするとともに国の支援対象とならない修理についても50万円を上限に地方単独で補助。

 

●農業や中小企業の事業再開支援・・・膨大な数の農業用ハウスが被害を受けたため、農業用ハウスの再建支援については県の負担を従来の2割から4割に増やし、被災農業者の負担を3割から1割に軽減。中小企業支援では従来にはない補助率4分の3、上限額1千万円とする新たな助成制度を創設。

 

被災者復興のため、極めて異例の規模である498憶6,633万余円が12月補正予算として組まれ、補正後の予算規模は1兆8,201憶367万余円となります。

 

今議会では同じ会派の谷田川議員から鋭く一般質問を行ってまいります(前回の議会では私・水野が一般質問登壇)。

 

本会議終了後は役員を務めている千葉県議会フリースクール等教育機会確保議員連盟の勉強会へ。

 

 

教育機会確保法への期待とイエナプランの可能性』と題し、「こんな学校にしたい会」の山田順子さん(日本イエナプラン協会千葉支部代表)にお越しいただき、ご講演を拝聴いたしました。

 

2017年は不登校児童生徒は14万4031人でしたが、2018年は2万に増え(過去2番目の伸び率)16万人を超えています。

こうした状況下で圧倒的にフリースクール等のプラットフォームや多様なプランが不足をしています。

 

そこで山田講師からは『イエナプラン』教育についてご説明を受けました。

イエナプランとはドイツで始まりオランダで広がった一人一人を尊重しながら自立と共生を学ぶ教育で、長野県内でイエナプラン教育を行う私立小学校が開校したほか、広島県などでも公立小学校への導入が進んでいます。

 

イエナプランには以下のような特徴があります。

 

【異年齢のクラス編成】

→学級は3学年の異年齢で構成され、年齢差による立場の違いを体験。

 

【教室をリビングルームとして】

→自分たちの責任において教室は自分たちの空間とする。誰もが居心地よく学習と生活をする教室を目指し、サークル(車座)で話し合ったり、個別の空間、共同作業の場を用意。

 

【科目によらない時間割】

→サークル対話・遊び・学習・催しを循環させた週計画。

 

私自身が小学校はアメリカの現地校に通っていましたから、この感覚はとても理解できます。

時間割という概念もあまりなく、一言で言えば「自由」でした。

ランドセルも体操服もなく、みんなで近くの海に出かけたり、原っぱで本を読んだり・・・。

ちなみに私が通っていたロスの現地校はイエナプランに近く、3年生と4年生が同じ教室で同じ内容の授業を受けていました。

今考えてみると、当時、学校に行きたくない、と思ったことはありませんでした。

 

一方で、強制されない自然な空間に育ったことから、やはり日本に帰国したときはものすごく大変でした。日本の学校に慣れるまでに相当時間がかかりました。いや、卒業まで慣れなかったと思います。

学校に行くのがしんどい時期が定期的にありました。辛くなると何日も休んだりしたこともありました。

 

それでも、今、私はこうして社会で働いています。

仕事をしっかりしています。

 

様々な理由で学校に行けない児童生徒がいますが、教育スタイルの選択肢の幅を広げることによって未来も広がると良いな・・・と思っています。