千葉県環境審議会水環境部会

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

本日で仕事納めとしますが、何か緊急なことがありましたら、ご遠慮なくご連絡いただければ幸いです。

 

1週間の主な活動報告を公式ホームページに更新いたしました。今年最後の週報更新となります。

 

 

昨日は県議会より選出されております第3回千葉県環境審議会水環境部会に出席し、3時間にわたり、以下を審議いたしました。

 

●印旛沼に係る湖沼水質保全計画の策定について

●手賀沼に係る湖沼水質保全計画の策定について

●「令和4年度公共用水域及び地下水の水質測定計画(案)」について(諮問)

 

●東京湾に係る第8次総量削減計画の進捗等について(報告)

 

 

千葉県では、湖沼水質保全特別措置法に基づき、印旛沼及び手賀沼に係る湖沼水質保全計画を定め、総合的な水質保全対策を進めてきており、現在は第7期となっており、引き続き計画的に沼の浄化対策に取り組むため、湖沼水質保全計画(第8期)を策定することとしています。

 

前回の審議会では素案を審議し、今回の審議会までに湖沼水質保全計画等推進連絡協議会が開催され、パブリックコメントを実施し、それらの意見に基づいて更に審議を行いました。

 

今後は1月中旬に答申を行う予定とし、関係市町の意見聴取・国(環境省・国土交通省)と協議を行うこととなります。

 

今回の審議会では、前回、私が質問を投げかけた他部局との連携について回答がありました。手賀沼・印旛沼の中長期的なビジョンを見据える中で、審議会事務局が環境生活部のみとなっていることから、他部局との連携や情報共有が重要であることを伝えていたのですが、庁内の関係各課や流域市町と協議して意見を反映して計画を反映していきます、という明確な答えをいただくことができました。

 

また、今回の審議会については浄化槽について千葉県の課題が浮き彫りになりました。とはいえ、議会では議論も行われており、改善要望等が出ております。

単独処理層から合併浄化槽に転換していますが、法定検査について、千葉県の受験率は低い状況です。

低いといっても平均以下というレベルではなく、第7条検査については全国ワースト1位(69.4%)という状況。本来は100%であるべきで、全国平均は94.4%。ただちに先進自治体の取り組みを導入して千葉県は改善に取り組んでいかなくてはなりません。

 

また、東京湾についても、窒素・りんの環境基準達成率は向上したものの、CODの濃度レベルは横ばいとなっており、大規模な貧酸素水塊も発生し、底層環境には改善傾向が見られません。

 

更には、審議会委員である千葉県漁業協同組合からも現状についてのご報告がありましたが、青潮の発生によりアサリ等の死滅等の被害が生じているところです。

 

水の綺麗さと豊かさの両方を兼ね備えた水環境を実現していくために、それぞれの立場の方々で継続して議論を重ねていきたいと思います。