中田宏の知っトク解説。今回は「日経平均」
NHKでも民放でもテレビのニュースを見ていると、「現在の日経平均株価は〇〇」や「今日の日経平均の終値は〇〇」など、必ずと言っていいほど番組の最後に出てくるのがこの言葉。ネットニュースでも頻繁に登場しています。
株価とは半年後から1年後の企業業績や経済を表すとよく言われています。
その意味で「日経平均株価」が重視されていますが、そもそも「日経平均株価」とは何でしょう。
漠然と考えれば、東京証券取引所に株式公開している、いわゆる上場企業の株価平均かなと思います。しかし、20年前と現在の上場数を比べると400社前後増えています。逆に上場廃止になった会社もありますから、単純にその上場企業の株価平均ではなさそうです。
日経平均株価は、東京証券取引所の1部に上場している全2141銘柄のうち225銘柄を対象としています。225銘柄とは食品・電気・商社・サービスなどの各分野を代表する企業を抽出しています。その225銘柄の株価から、株式分割などで株価が大きく変わる場合や、企業合併の場合には、反映させる為、特殊な計算方法で算出されています。また、225銘柄は定期的に入れ替えられています。
そう意味で、225銘柄は日本を代表する企業の、そのまた代表ということになります。
こうして算出された日経平均株価は日本経済の状況を表す、日本経済のバロメータとして重視されています。
ちなみに他にも東京証券取引所の全銘柄を対象とした指数にはTOPIX(東証株価指数)が経済指標に使われることもあります。こちらは東京証券取引所一部に上場する全銘柄を対象に、基準日である1968年1月4日を100ポイントとして、これに対する増減を表しています。
上場市場は、東証二部、マザーズ、ジャスダックなどがあります。
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