ヒバクシャからの手紙

兵庫県川本都さんあの原爆投下の8月6日の朝、私は勤務先の広島陸軍被服工場に行く準備をしていた。父は水のような雑炊をすすりながら母に「この戦争はもう長くない。日本は負ける」その一言を聞いた私は、カッと頭に血がのぼった。軍国乙女であり、神国が負けるはずがない。国民は信じ洗脳されていた。「バカッ。死ねッ」と言って家を出た。それが父との最後のやりとりだった。父は大正から昭和にかけて反戦運動家だった。厳しい拷問を受続きをみる

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