実現。松戸市の生活保護のしおり、書きっぷりが改善

長期化するコロナ禍のなかで、生活困窮に関する相談を多くの市民から頂いています。そのなかで、生活保護を案内することになるケースもあるのですが、生活保護を申請するにあたっての大きなハードルの1つに「扶養照会」があります。 扶養照会とは、福祉事務所が、生活保護を申請した人の親族に対して、申請者への援助が可能かどうかを問い合わせるものです。 この扶養照会は、下記3点の問題点があると、指摘されています。①家族仲が扶養照会によって破壊される場合がある②「家族に知られたくない」という理由で扶養照会が障壁になり、生活保護申請をためらわせる③扶養照会は、福祉事務所の業務負担が大きい割には、扶養に結びつくケースが稀である(松戸市では金銭的な支援に結びついた件数は2%) これらの改善にむけた当事者や支援団体をはじめとした関係者のご尽力によって、今年4月1日に厚生労働省が「照会を拒む申請者の意向を尊重するよう求める通知」を自治体に出しました。具体的には「生活保護問答集」において、 ・扶養調査は「扶養義務の履行が期待できる」と判断される者に対して行うこと ・要保護者が扶養照会を拒む場合には、「扶養義務履行が期待できない場合」に当たる事情がな続きをみる

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