【視察報告】障がい者をタライまわしにしない地域へ

このところ、自民党女性国会議員の子連れ&観光気分のパリ外遊が取りざたされていますね。本会議と本会議の合間の夏場は議員の視察ラッシュでして「国会議員150人ホイホイ外遊に「予算5.3億円」…《文通費で行け!》などと国民カンカン」など報道もされています。
件のパリ視察は、党費と自費でまかなったということですが、政党交付金も議員報酬もどちらも税金です。「誤解を招いた」と陳謝するからには、行ったからには知見を深め見聞してきたことを国民へ自身のブログやSNSでも構わないので詳細を報告して頂きたいものです。

一方都議会でも4年ぶりに私の所属する厚生委員会の視察が以下の日程で実施されました。騒ぎになっている自民党女性局視察は、国会委員会視察ではなく党の視察で、厳密には公務ではありませんが、この視察は公務となります。

令和5年8月2日
13時30分 兵庫県立粒子線医療センター附属神戸陽子線センター
     陽子線治療施設と近隣医療機関との連携についての説明聴取
16時 JR大阪駅  世界初のフルスクリーンホームドア等についての説明聴取

令和5年8月3日
9時50分 社会福祉法人北摂杉の子会 レジデンスなさはらもとまち
     重い障害のある方の地域生活支援モデルについての説明聴取
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【行き場のない強度行動障害を持つ障害者とご家族のために】
自閉症・発達障害のある方を支援する福祉施設を大阪・高槻で運営する北摂杉の子会の取組は目を見張るものがありました。
知的障害者をもつ高槻、茨木地区の保護者の皆様が、施設づくりを目指して1998年2月に設立し今年25周年。住み慣れた地域で暮らし働き余暇を楽しもう!をモットーに高槻市・大阪市を中心に入所更生施設、作業所、生活支援センター、地域移行支援センター、療育支援サービス、児童デイ、就労支援、相談支援、グループホーム…と次々に当事者、家族の求める事業を展開しています。
202308厚生委員会管外視察map1
202308厚生委員会管外視察map2高槻
大阪府全体では、自閉スペクトラム、発達障害を広域特化し、拠点は大阪市においてるとのことです。
知的障害者生活施設萩の杜(入所施設)が出発点で、強度行動障がいを持つ当事者を50名を受け入れたこと
から、強度行動障がいに特化してきました。
萩の杜ができたことから、潜在需要が掘り起こされ、待機者が府内で200名おり、未だ施設が追い付かないことが課題です。
今回、厚生委員会にて視察した「レジデンスなさはらもとまち」(共同生活支援)もその一環として誕生したグループホームです。障害者総合支援法では、入所施設とグループホームが生活支援のメニューとなっているのですが、入所は障害が重くないと適用とならず、その点グルホは、どのような対象の方でも柔軟に入所しやすいということで、地域に近い、家庭的雰囲気自立をして暮らすことをめざし出発されました。
重い障害を想定していなかったそうですが、どこにもないけれども絶対に必要なサービスと確信と自信をもった挑戦が実現に至ることになりました。
入所施設は、入所者が時間をきめて一斉行動をするものですが、そうした管理になじまない、嫌なタイプの方は、グルホ入所で落ち着いたとのことです。
設備環境が良いことはもちろん、支援の方法も効果の出る大きな要因だそうです。
開所、1年2年は大赤字だったものの、真摯な取り組みが評価され厚労省が加配を認めてくれて、なんとかなったそうです。
現在の課題は、強度行動障がいは高度なスキルが必要なのにパートタイマーでの対応となっており、他の法人が手を出せず、参入者が少なく、行き場がなくて家庭で抱えて支援している点です。
当時者が、パニックになると本人をなだめ、布団かけて家族が抑え込む…そのような現状があります。対応に苦労されながら、こう工夫しているという前向きな保護者のYouTubeも私も良く拝見しているので、容易に想像ができました。
日本全体なかなか追い付かぬ状況を憂慮するだけでは何も変わらない。30年前に、お母さん・お父さんたちが立ち上げた魂、支援者の情熱をヒシヒシと今回感じました。
いつも、一人一人の勇気が世の中を変えていきますね。

【オーダーメードのグループホーム】
視察した施設は高槻市にあるグループホーム「レジデンスなさはらもとま」
202308厚生委員会管外視察もとまち施設
▲個人住宅の様な佇まいです。都市計画法及び土地の問題で2F建てとなっています。

自分のペースで暮らせ、入居前から個々の障がい特性に合わせ設計されたオーダーメイドのグループホームなのです。
人と遭遇することが刺激になってパニックや行動障がいを起こす方のために、共同玄関の他に外階段から入れる部屋もあります。他にない施設・仕様であり、高槻市で初めて行動援護介助給付が認められたとのことです。
202308厚生委員会管外視察もとまち外玄関2
▲玄関内側
202308厚生委員会管外視察もとまち外玄関1
▲玄関外側

通所施設時代に、窓から見えるバスが動かないと自分が動けないなど、外の状況のこだわりにに左右される等から見えないようにし、音が刺激とならないよう、神経質な方の部屋は二重サッシにしています。
202308厚生委員会管外視察もとまち二十窓

他の人と関わらないためのこのような配慮によって、格段と落ち着いてパニックが激減したそうです。

【秀逸なソフト(支援)の環境整備と工夫】
時間の感覚など、テレビみてて番組で時間判断される人もいるそうで、テレビは各室おいてありました。
202308厚生委員会管外視察もとまちタオルフォルダ
▲タオルを噛んでいると落ち着く方のために手作りのラック。濡れたら下のボックスに入れるということも徐々に覚えてくれたそうです

7名の入所者について現在二人体制で支援をしています。コミニケーションツールにおいても文字が読める方や、イラストであればわかる方とモノのイラストだけではなくて、お願いします、●●が欲しいなどの要求カードも特性に合わせてすべて手作りで用意されていて、舌を巻きました。
202308厚生委員会管外視察もとまちカード2
202308厚生委員会管外視察もとまちカード
▲メッセージカード 
202308厚生委員会管外視察もとまちスケジュール1
202308厚生委員会管外視察もとまちスケジュール2
▲スケジュール表
202308厚生委員会管外視察もとまち要求ボード
202308厚生委員会管外視察もとまちka-do koukan
▲要望伝えるメッセージボード
202308厚生委員会管外視察もとまち冷蔵庫
▲基本は水分などは要求して渡す形ですが、自己管理できる方は冷蔵庫もおいてます
202308厚生委員会管外視察もとまち着替え
202308厚生委員会管外視察もとまち着替え2
▲記号ならわかる方には着替えも〇▲などの図形で認識してもらい組み合わせます。

強度行動障がい向け施設の特徴の一つとして、食堂がないことです。リビングはこだわりある同士でトラブルになりかねないからです。バリアフリー法は、いいようで悪いというか、障がい特性にきめ細かく対応しきれておらず、四角四面に解釈すると、車椅子の障害者はそもそも入所しない前提であるのに、車椅子対応を求められたりややこしい(苦笑)注文をお役所の福祉部門ではなく建設部門でつけられたりします。食堂なくてもクリアされたということは行政との連携もしっかり図れている証左と思いました。

【保護者もニュージェネレーションへ】
この新たなグルホの特徴は入居者が20~30代(平均31歳)と若く、平日しっかり支援し、週末自宅で過ごしてもらうことで、当事者は充実した余暇を過ごし、法人としては人件費も抑えることができることです。入居者が若いということは保護者も50~60代前半と若く、小さなころから様々なところへ連れて行ったり療育など、積極的に子ども達へ育ちの機会を提供してきたことが読み取れ、施設側とのコミニケーションも互いに忖度なく率直なやり取りができ、子どもの障がいを隠しがちだった時代から変わってきたことを実感しているそうです。
ですので、週末は、基本的に保護者がマイカーで送迎するとのことです。
ご家族の負担も減って、週末家族で和気あいあいと過ごす姿が目に浮かぶようですね。
今後の課題は、前出の「萩の杜」等平均年齢の高い施設の今後を想定し、高齢障がい者向けのグルホを作りたいという前向きな野望があるそうで、引き続き注目したいですし、東京も追い越せ追い付けで頑張らないとと意欲がわきました。

【お姐総括!】
202308厚生委員会管外視察もとまちスローガン
▲「笑顔でもっとマッチ」“もとまち”にかけたスローガン

福祉人材不足は、同法人も頭を痛めているところです。
法人研修毎月2回実施しスタッフ育成してるが辞めるひともどうしても出てしまうことから、スタッフ同士が話せる時間を確保して、先輩後輩職員同士のコミニケーションを楽しく図る工夫をしてます。その一環としてInstagram「レジデンスなさはらもとまち」をスタッフが投稿して情報発信しています。皆様も是非ご覧下さい。
私も、かねてより、地域で自立して暮らす支援をする障がい者向けグループホームの拡充推進を求めてきました。ことに強度行動障害をお持ちの方の受け入れ先が中々なく、大変な苦労をしてご家庭で見ている事例は枚挙にいとまがないというのに、サービスが追い付いていない現状があります。毎度毎度綱渡りのサービスや支援に繋げているのが東京都・区市町村の実情です。
環境がコロコロ変われば健常者だって調子悪くなるのに障がい持ってたらなおさらです😭
今回の視察で好事例にあたり、もっと財政が潤沢にあり、DXだの国際金融都市だのに湯水のように税金を注げる東京都でできないわけがない。無力感を使命感に代えてタライ回しにならない地域移行を地域の皆様と連携をし、都と区市町村の頑丈な(笑)架け橋として奔走し実現を目指します!

***** 以下常設情報提供コーナー *****

★引き続き小池知事へ物申そう!★
都民の声窓口へ知事宛に声を届けて下さい。
【例】
・樹木を伐採しないで欲しい
・神宮外苑再開発の見直しをして欲しい
・環境影響評価につき日本イコモス、環境アセスメント国際影響評価学会(IAIA)の指摘を尊重すべき
・葛西臨海水族園際正義図面を公表して欲しい
・生態系への影響を明らかにして欲しい
・野鳥や昆虫やアズマヒキガエルを守って欲しい
・淡水生物館を残し、既存施設を活用してほしい
●「都民の声総合窓口」問い合わせ先
電話/03-5320-7725
ファクス/03-5388-1233
お急ぎの場合/03-5320-7725
知事への意見QR
▲都民の声相談窓口QRコード

★電子署名★
1.神宮外苑樹木伐採反対
神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!(発信者:Rochelle Kopp)
神宮外苑の樹木1000本の伐採に強く反対します ~蓋を開けたら1000本のはずが3000本に増えていた。ますます反対!~(発信者:楠本淳子)

2.葛西臨海水族園樹木伐採・無謀な改築計画反対
・都議会への樹木伐採再整備反対署名(締切り8月末日)
こちらからダウンロードされ、請願者へ郵送願います。
・電子署名
「葛西臨海公園の1400本の樹木伐採から守りたい!今すぐ改築計画の見直しを!」(発信者:Saruta Tetsuya)

★小池知事が坂本龍一さんからの手紙を一蹴する瞬間★

★小池知事が神宮外苑樹木伐採を事業者へ責任転嫁する瞬間★


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自由を守る会代表 上田令子チャンネル

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