白水学区から抗議文 「伊勢湾台風でまちがきれいに」

IMG_3496「家や人が流れていくのがわかった。小さな女の子の声がして『助けて~』と叫んでいたが、流れが速くぼくは女の子を助けてあげることができなかった。」小出さん(白水学区区政協力委員会副会長)は涙を流しながら、私たち議会に伊勢湾台風での自らのつらい体験を訴えた。話をうかがっていた正副議長、そして港区公職者会、またヨコイも小出さんの叫びに涙をこらえることができなかった。

IMG_3499「伊勢湾台風で流されたのは家や家財道具じゃないんですよ。人なんです!命なんです!」

「伊勢湾台風で街がすごくきれいになった」という議会での議員の発言に対して、私たちは一会派の責任にとどめるべきではなく、議会全体として今回の抗議をとらえるべきだ。

議員の発言は重い。一つの発言で被災者や市民を苦しめることを肝に銘じ、市民の命を守るべき議会としてさらに改革を重ねながら市民に寄り添った活動をしていかなければならないと改めて痛感した。

■ 白水学区区政協力委員会髙木委員長のコメント
このたび、「伊勢湾台風で街がすごくきれいになった」との発言が市議会都市消防委員会でなされたとの報道がありました。私たち白水学区では、伊勢湾台風による高潮で天白川堤防、大江川堤防が決壊し、白水小学校児童142名を含む1,000人近くの方々が命を奪われています。今でも大変な苦しみを負って生きています。伊勢湾台風被災学区としては、議会がこういった認識で市政に取り組んでいただくことがけっして地域の安心安全にはつながらないこと、また、親兄弟をなくした方々が多数お見えになる中で、著しくご遺族の心情を傷つけるばかりか人間としての尊厳をも否定する発言であり、厳重に抗議いたします。

ぜひご理解いただきたいのは、伊勢湾台風の高潮で流されたのは、家や家財道具ではないことです。人間が流されたということを肝に銘じていただきたい。高潮で何十、何百という子どもたちや住民が流されている様子を私たちは今でもしっかり記憶しています。人間が流され街がきれいになったって、誰も幸せにはなりません。命が流されているのです。議会自身が伊勢湾台風の教訓が風化していると批判されないよう、ぜひ猛省を促したいと思います。

昨日、地元白水学区にある母子像前でおこなわれた伊勢湾台風慰霊祭でも多くの方々から批判や抗議をいただいております。2度と被災者を苦しめるような発言がないよう、伊勢湾台風で今もなお悲しみの淵にある多くの市民に寄り添った政治を心掛けていただくとともに、再び災害で命を失うことがないよう堤防を含めたまちの安全対策を強力に進めていただきますよう要望し抗議といたします。詳細はこの抗議文に記載されておりますので、ぜひご覧ください。以上です。
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横井利明
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