ダイオキシン類は今…

人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準として、大気、水、土壌、騒音をどの程度に保つことを目標に施策を実施していくのかという目標を定めたものが環境基準だ。

その中でも「大気」に関する環境基準として、
・二酸化いおう (SO2)
・一酸化炭素 (CO)
・二酸化窒素 (NO2)
・光化学オキシダント (OX)

など大気汚染に係る環境基準のほか、有害大気汚染物質(ベンゼン等)に係る環境基準、ダイオキシン類に係る環境基準、微小粒子状物質に係る環境基準がある。

またとりわけ、廃棄物の焼却、塩素によるパルプなどの漂白、または農薬などの化学物質を製造する際の副生成物として非意図的に生成し、人体に対する発がん性を有するとされている「ダイオキシン類」については、今から10数年ほど前には毎日のようにその危険性や改善策について報道されていたものの、その後全く報道がないため、独自に調べてみた。

■ ダイオキシン類に係る環境基準
1年平均値が0.6pg-TEQ/m3以下であること(H11.12.27告示)

■ 環境科学調査センター(南区豊田五)におけるダイオキシン類の環境濃度推移(単位:pg-TEQ/m3)
平成4年度 0.03
平成6年度 0.40
平成8年度 0.86(環境基準 超過)
平成9年度 0.40
平成10年度 0.60(環境基準 同値)
平成11年度 0.91(環境基準 超過)
平成12年度 0.21
平成13年度 0.11
平成14年度 0.093
平成15年度 0.070
平成16年度 0.052
平成17年度 0.049
平成18年度 0.050
平成19年度 0.051
平成20年度以降 実施せず

また、ダイオキシン類の環境濃度については、その後も以下の測定所で毎年測定を続けている。

■ 平成29年度 ダイオキシン類の環境濃度(単位:pg-TEQ/m3)
上下水道局北営業所 0.015
瑞穂保健所 0.016
港陽測定所 0.037
守山保健所 0.018

かつて、名古屋市内最悪と言われていた南区におけるダイオキシン類の環境濃度は、かなり改善されていることがわかる。
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横井利明
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