政府は2月26日、新型コロナウイルスの国内での感染拡大を抑えるため、大規模イベント等について今後2週間は自粛し、中止や延期、規模縮小などの措置を取るよう呼び掛けた。政府の一連の対応は遅いとは思うものの、国民の皆様のご協力のもと、新型コロナウイルス感染症の拡大リスクの低減につながればと願う。
一方、名古屋市は、現段階ではいつどこで感染したか追跡できないの可能性がある「市中感染」には至っていない。
保健センターは新型コロナウイルス濃厚接触者1,000人余を洗い出しすべて把握。本人に対しその旨を通知したうえで、他の方々への接触がないよう外出の自粛とともに健康観察を求めている。昨日2月26日に発症した5名の方々も、一昨日の3名の方々も、すべて保健センターが外出自粛を求めている健康観察者。「感染者と同じ施設を利用しているから感染しているかもしれない」と感じている方もみえるが、保健センターから連絡がなければ、少なくとも一連の事案における濃厚接触者ではないと保健センターは判断している。
したがって、他自治体の取り組みの効果とともに感染者の移動等が抑止できれば、名古屋市内での市中感染は回避できる可能性が出てきた。そしてこのタイミングで政府によって打ち出された「2週間の移動や集会の自粛」は、市中感染を阻止したい名古屋市にとっては感染阻止のビッグチャンスだ。
さらに、本日、名古屋市教育委員会は、小中学校、市立幼稚園の卒業(園)式の縮小と時間短縮を決め、関係者に通知する。また、子ども青少年局においても、市立保育園、民間保育園などに対して、卒園式の招待者の縮小等とともに、園外保育や園外活動の自粛を求める見込み。さらに、学校や幼稚園、保育園の休園ルールも新たに定める。
各区保健センターによる濃厚感染者の追跡・調査、市衛生センターによるPCR検査など健康福祉局職員は、感染阻止に向け、不休の戦いを続けている。いずれにしても、「ヤマ」はこの2週間。市民の皆さまには大規模な感染拡大を回避するためにも、不要不急な外出や室内等での不特定多数による集会を可能な限り避け、マスクの着用とともに手洗い等を徹底するなど感染防止にご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。