ワシがリコール運動の中心人物だったか証明しろといわれたので…
ワシがリコール運動の中心人物だったか証明しろといわれたので…
なぜか河村市長は、県警が不正リコールの捜査に入って以来、「リコール運動の中心人物」といわれるのをひどく嫌う。「リコール運動」と「リコール署名の偽造問題」は全く別だが、どうやら河村市長の中では2つの問題がまったく一致してしまっているようだ。
さて、日本共産党の江上市議が、大村知事リコール運動における河村市長の役割について「河村市長がリコール運動の中心人物!!」と指摘したところ、河村市長から「ワシがリコール運動の中心人物だったか証明しろ」と食って掛かった。
河村市長から「証明しろ」と要求された以上、議会としても説明責任を果たす必要がある。そこで、江上議員に成り代わり、私横井利明から「河村市長が愛知県知事解職請求運動の中心人物」であったことを丁寧に証明させていただく。
■ 河村市長がリコール運動の中心人物と考える理由
1. 印刷物に河村市長の顔が
リコール運動の受任者のはがき、署名用紙、街頭活動告知ポスター、のぼり旗等に、高須院長と並んで河村市長の顔が大きく印刷されている。誰が見ても、リコール運動の象徴は高須院長と河村市長であったことは明らか。
受任者のはがきには、河村市長の顔写真のほか、「署名集め、応援してちょう!!」の市長のコメントも入っており、主体的にかかわっている。
リコール署名簿にも河村市長の顔が大きく印刷され、また「大村知事のリコールを私たちは求めます。」と、河村市長は主体的に署名集めを呼び掛けている。
2. 土日は連日街頭演説
新型コロナウイルス感染症が感染拡大する中、愛知県下の街頭に高須院長と立ち、誰から見ても共同代表者であるかのように市民・県民にリコール運動を訴える活動を展開。リコールボランティアの皆様にうかうと、毎週土日は街頭に出て呼びかけていたとのこと。
3. 受任者名簿を貸し出し
ネットワーク河村市長からリコール事務局に10年前の議会リコールの際集めた34,000人分の受任者名簿を貸し出していることを河村市長は認めている。名簿は政治家にとっては命の次に大切なもの。それを貸し出す行為は、命を差し出すに等しい行為であり、よほどのこと。なお、ネットワーク河村市長の事務局は河村事務所内にある。
4. リコール運動は河村市長の頼まれた
高須院長は2月22日の会見で、「リコール署名は(名古屋市の)河村たかし市長から成功させたいので手伝ってほしいと頼まれた。田中事務局長は河村市長が紹介してくれた人材。事務局長を信じます。」と発言している。この点については河村市長はご異論はあるようだが、お二人が運動の顔であったことは論を待たないところ。
5. 名古屋市が公務としてリコール運動
ネットワーク河村市長は10年前の名古屋市会議員のリコール受任者宛に、知事解職請求の受任者をお願いする文章を送っている。その結びにリコールの趣旨について、「大村知事の独断独裁でするのは許されないと、名古屋市の公務として主張しているのです。」としている。つまり、このリコール運動は自治体としての名古屋市が主張していること、また、名古屋市が率先して知事の独断独裁を許さないとしていることが明記されている。その名古屋市の代表者は言うまでもなく河村市長。
また、昨日の本会議でも、「リコール運動については、名古屋市民を守るために必要な活動だったというふうに私は思っております。」と、市長としての見解も述べている。ただ、名古屋市が公務としてリコール運動をしていたことが事実であれば、今後問題になる可能性がある。
6. 中心的なプレーヤーのセンターに河村市長
今回のリコール運動に登場する中心的なプレーヤーのほとんどが河村市長につながっている。いや、人脈のセンターに河村市長がいるといっても過言ではない。リコール団体の田中事務局長は、2年前の愛知県議選で減税日本の候補者だった。また、リコール運動期間中を含めてたびたび一緒に飲食しているところを多くの方が確認している。
また、今話題になっている元受けの広告関連会社は河村市長の支援者であることがわかっている。また話題になっている事務局副局長である常滑市議も河村市長と親交があったことも伝えられている。高須院長のほか、リコール事務局の中心的プレイヤーの多くが河村市長と直接つながっているといわれている。
以上、「河村市長が愛知県知事解職請求運動の中心人物」であったことを丁寧に証明させていただきました。