名鉄名古屋本線(山崎川~天白川間)の連続立体交差化の「地下方式」を求める陳情書が名古屋市会に提出された問題で、連続立体交差化沿線住民を代表する呼続学区協議会関係七町内会は、その影響や問題点について協議。
名鉄名古屋本線(山崎川~天白川間)の連続立体交差化については、陳情書で求めている「地下方式」ではなく「高架方式」で進めるよう、名古屋市長並びに名古屋市会議長に要望することを決めた。なお、「地下方式」を求める陳情は10月29日、と市消防委員会で審査される予定。
■ 地下方式に反対する理由
1. 地下方式を採用すると、高架から地下へ切替えを行う部分で、元々あった踏切が通行等できなくなる。同時に、呼続駅から桜駅間において400m以上の塀が必要となり地域分断が生じると考えられるので反対する。
2. 名鉄名古屋本線山崎川橋りょうは、現在河積(河道断面積)が阻害されている。過去の豪雨時において浸水被害が発生している。このような状況や近年発生している局所的な集中豪雨や予想されている津波に備えて、早期に橋りょう改築が必要である。また、事業に係る道路については10月16日に事業認可されている。このため、「地下方式」のような見直しを行うことは、事業への遅延が想定されるため反対する。
3. 地下方式では、本星崎駅から本笠寺駅間についても、約1㎞の地域分断が生じると考えられ、呼続学区のみならず沿線全体での影響が懸念される。これまで高架方式を前提に合意形成が図られてきたことから、地下方式については反対する。
以上のことから呼続学区として地下方式は容認できないため、今後も高架方式を前提に事業を進めて頂くよう強く要望する。