台風19号による猛烈な雨の影響で、長野県の千曲川など21河川の24か所で堤防が決壊、住宅地などをのみ込む大規模な洪水被害が東日本各地で発生した。亡くなられた方々、行方不明の方々も多数にのぼり、本当につらい思いだ。被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧、復興を願わずにはいられない。今回の台風のコースは、たまたま名古屋をはずれたためこの地域には大きな被害はなかったが、もし仮に、台風19号による豪雨と同様、名古屋で900mm/48hをこえる豪雨が降っていたらと思うとぞっとする。567㎜/48hだった東海豪雨ですら名古屋では大変な被害が出ている。想定をはるかに超える極端な降水が頻繁に発生する昨今、河川の流下能力や排水機能等、施設の能力が現実にそぐわなくなっている。降雨や浸水の想定を改めて進め、名古屋市の避難情報の精度もあげるなど、対応を急がなければならないと痛切に感じた。