文化庁は名古屋市に対し「将来的な天守閣木造復元の計画があるならば、本来、解体と復元は一体として申請されることが望ましい(観光文化交流局答弁書より原文のまま)」とし、平成31年4月19日に文化庁に対して名古屋市が強行提出していた「現天守閣解体にかかる現状変更許可申請書」の取り下げを示唆している。
私は文化庁のアドバイスや石垣部会の先生のご意見、そして文化庁が現状変更許可の申請にあたり示していた「現天守閣解体にかかる現状変更許可申請に関する留意事項」5項目のうち提出できたのが1項目だけだったことなどから、「現天守閣解体にかかる現状変更許可申請書」の取り下げを観光文化交流局に対して求めていた。
しかし観光文化交流局長は自民党控室で、「なぜ下ろさなきゃダメなんですか!!」と机をたたいて怒りをあらわに。なお、この30年間で市の職員から机をたたいて怒鳴られたのは初めて。同席していた浅井議員はかなりショックを受けていたようだった。
さて、6月議会では文化庁が求めた留意事項5項目のうち1項目しか提出できなかったにもかかわらず、観光文化交流局が「必ず認められる」と強弁していた背景を探ってみた。すると、大臣経験のある有力国会議員の「忖度」の影が見えてきた。(つづく)