豊島区令和3年度決算について☆

決算特別委員会が無事に終了しました!!!

 

今、決算特別委員会には和賀井哲代議員との2名で審査に臨みましたニコ

 

 

↓以下、意見開陳文↓

 

令和3年度一般会計、国民健康保険事業会計、後期高齢者医療会計、介護保険事業会計3特別会計、決算の認定に賛成の立場で意見開陳をさせていただきます。

総括質疑で申し上げましたが、本決算は、歳入増など財政面では堅調な数値が提示されましたが、一方、特別区民税が対前年度比3億円の減となっており、背景には、新型コロナウイルス感染症の影響が3年にも及んでいること。

そして、そのことが区民生活のあらゆる場面で大きなダメージになっていることも明らかになりました。

 

  財政調整交付金は38億円の伸びで何とか踏みとどまっていることは否めません。

3年度末の起債残高は227億円で、基幹歳入はコロナ禍の影響にかかる財政担保により大きく改善されてはいますが、特別財源の力が大きいことも事実です。

 

 経常収支比率は前年度比4.7%改善の81.2%で、財政構造的には弾力性は見受けられますが、今後厳しい舵取りも考えられ、課題は多いと実感しました。

 

 審査に臨むにあたり、区民サービス、とりわけ苦しい声、弱い人たちにしっかりと対応されてきたのか、決算を基にどのように検証して事業設定をしていくのか。

更なる課題について、来年度予算に直結する意向があるのかを確認し質疑をさせていただきました。

以下、款別に要望も踏まえ申し上げます。

 

 総務費では、

◎カスタマーハラスメントの実態、怒鳴り続ける、到底需要出来ない要求など多岐にわたる悪質な相談対応において、職員が一人で抱えることがないように複数職員での応対などあらゆる対策を講じ、職員のメンタルヘルスケアに努めていただきたい。

◎憲法・非核都市宣言から40年が経過し、戦争体験者が少数になる現実を踏まえ、戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝える戦争体験者の語り部事業について検討されたい。

◎地域防災拠点となる『救援センター』の備品確保については早急に準備されたい。

また、ハンディキャップを抱える方に配慮した、きめ細かな対応をお願いしたい。

 

 福祉費では

◎特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人への土地賃借料の軽減措置を継続されたい。

◎地域包括支援センター業務拡大傾向に対応する職員人件費の増額を検討されたい。

◎介護予防・日常生活支援総合事業については、利用者・家族・介護者が安心して生活できる介護環境を継続されたい。

 

 衛生費では、

◎地域猫活動の主体が『地域猫協議会』にゆだねられている現状ですが、地域猫活動をされている個人ボランティアの支援については同等の取り扱いを検討されたい。区民へ餌やりの取組を周知するとともに地域猫活動への理解促進をはかられたい。

 

 環境清掃費・都市整備費では

◎CO2排出削減を進めるためにも、秩父市と協定する『豊島の森』の森林確保を広げ、本区の脱酸素推進とSDGsが掲げる地域循環共生圏との同時進行を図られたい。

◎路上喫煙対策を進めるにあたり、ポイ捨てパトロールの実効性を高め、喫煙所の整備を同時に進めるなどを検討され、来街者や区民が環境美化を感じられる街づくりに努力されたい。

◎保護樹木の剪定助成については、緑率確保のためにも、現行の補助に高所作業車等の助成を拡大し、区民負担の軽減を図られたい。

 

 子ども家庭費・教育費では

◎ひとり親家庭等の子どもに対する学習支援において学習のみならず、希望する通塾などの習い事負担の軽減策を検討され、家庭環境に左右されない施策の充実をはかられたい。

◎ヤングケアラー対応について、外から見えづらい複雑な事情を抱えた子ども達に個別具体的な支援を拡充するためにもスクールソーシャルワーカーを増員し、バックアップ体制を強化されたい。実態調査については層化無作為抽出などを実施されたい。

 

 一般会計歳出補足質疑では、

◎多文化共生を推進する本区において、交流センターの検討、住み替え家賃、ファミリー世帯家賃補助事業など日本人と外国人の扱いが異なる事業が明らかになりました。様々な事業の点検をし是正をはかられたい。

◎介護保険事業において、国の介護部会で2023年度の改正に向けて、地域で支える力が脆弱化している中、どのように支える力を構築するのかを念頭に、様々な議論がされているが、保険者機能強化推進交付金等の国の交付金使途について、自治体の現場の実態を含めた使い方を進言すべき。さらには、介護事業所に対し、様々な観点からの支援を検討されたい。

 

 全部の補足質疑では、

◎マンガ・アニメの聖地として、豊島区の地域が描かれている作品と絡めた聖地巡礼マップの作製・グッズの検討・伝統工芸とのコラボレーションなど、豊島区にゆかりのある作品を地域とつなぐマンガ・アニメの活用を検討されたい。

◎人事管理の観点からも優越的な関係を背景に起こるパワーハラスメントの防止に向けて、職層別の把握を実施されたい。また、ラインケアの重要性を再確認し、専門家集団の外部資源の活用を速やかに進められたい。全職員は大切な人財、少数精鋭を望むのではなく、ゆとりがあり、自由に思考を巡らせ、議論できる環境整備のためにも、直接処遇職員も含めた職員の確保、増員に力を尽くされたい。

 

以上、様々な観点から質疑を行いました。

申しあげました要望については今後の課題実現に向けて努力していただきたいと思います。

行政運営はSDGsが掲げる、誰一人取り残さない、長引くコロナ禍の影響による、ダメージが、子どもから高齢者まで及んでいる区民生活に、今まで以上に寄り添い、こぼれそうな人を救い上げてこそが、持続可能な豊島区になると信じたいと思います。

 

 

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入江あゆみ
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