岸田首相の記者会見を聞いた方は、どのような思いを持たれたでしょうか。「所得減税の後は『軍拡増税』が待っている」(志位委員長)と、誰からも見透かされています。減税するなら消費税こそ。引き続き訴えます。岸田首相は「可処分所得を伸ばし、消費拡大につなげ、好循環を実現する」と述べています。それなら、なおのこと消費税減税を決断すべきでは。今日の「しんぶん赤旗」でも、消費税減税のほうが実質GDPの押上げ効果が大きいという民間エコノミストの試算を紹介しています。経済対策は減税のほか、中国の水産物輸入禁止にともなう支援、半導体の生産拠点整備に対する支援が北海道にかかわります。果たして実態に見合ったものとなるのか、どうか。例えば、ホタテ殻を剥く機械の導入支援は、機械そのものをつくれる企業は道内1社だけで完成にも一定の期間がかかります。殻やウロ(中腸線)の処分の費用、その後の保管の費用もかかります。放出をやめることはもちろん、東電とともに放水を決めた国が、しっかりと責任を果たすように求めていきたい。千歳市に半導体工場を建設するラピダスは、実際の需要先確保や軍事流用への心配、必要とする水やエネルギーがどのような規模になるのか、環境汚染は起きないかなどの心配・課題が残されています。過去の失敗例もあり、経産省のレクでも担当者から慎重に進めるとの話でしたが、かなり前のめりな支援となっているのでは。月末くらいまでに補正予算編成となり、国会での質疑に進みます。北海道での活動も強めていきたい。【今日の句】支持率の ためかと思う いぶかしさ