裏金問題で自民党が混乱に陥る中でも、岸田政権は奇妙な低値安定を続けており、岸田降ろしは表面化していませんが、いよいよ4月28日の衆院3補選を機に、政局が動き出しそうです。
◆反省ゼロの裏金処分
総理自身が信頼回復のために火の玉になって取り組むとしていた裏金問題ですが、80人を超える裏金議員に対して自民党が行った処分は話にならないものでした。処分は39名に対してなされましたが、本来議員辞職でもおかしくないところ、除名処分はゼロ、ほとぼりが冷めれば復党も可能な離党勧告がたったの2名にとどまりました。他の処分は、一定期間の党員資格停止や党の役職停止、戒告など、大して痛くもないものです。
これは自民党として裏金問題に厳正に対処しようとする気が無いことを示すものです。
処分を受けた側も、世耕議員がさっそく参院から衆院に鞍替えして無所属で立候補する意思を示したと報じられていますし、塩谷議員は不満を爆発させて再審査請求を検討すると述べるなど、反省の姿勢は全く無いようです。
一方、総理にとってまだ党内政局で使い道があると思われる萩生田議員は、安倍派幹部で3000万円近い不記載があるのに党役職停止の軽い処分にとどまっています。
裏金問題もつまるところ自民党内の権力争いとして利用されているに過ぎないのでしょう。
◆政治改革特別委員会発足
自民党のこんな茶番処分で裏金問題を終わらせることは許されません。自民党がやらないなら、国会で政治改革を議論するしかありません。11日には、政治資金規正法の改正などを議論する「政治改革に関する特別委員会」が衆議院に設置されました。われわれ立憲民主党は、政治資金パーティーの全面禁止を始めとした厳しい政治改革案をまとめています。国民の怒りは政治家とカネの関係に対して向けられている以上、今後出て来るであろう自民党の骨抜き改革案には決して妥協せず、徹底してカネの問題の根本的解決を訴えます。
◆4月28日がポイント
このような状況で、ターニングポイントとなるのが4月28日に行われる衆院3選挙区の補欠選挙です。裏金問題への国民の審判として試金石になる選挙ですが、3選挙区のうち東京と長崎の2つが、自民党議員の賄賂と裏金による辞職で空白となった選挙区で、もう一つの島根も安部派会長として裏金や統一教会との関わりの疑惑があった故細田前衆院議長の選挙区です。
自民党はすでに東京と長崎で公認候補擁立を見送っていますが、ただでさえ裏金処分に自民党内で恨みの声が渦巻いている状況の中で、仮に自民党が推薦候補も含めて全敗すれば、その瞬間に政局が動き出すことが予想されます。それはつまり、岸田降ろしの始まりです。
岸田総理に一般常識がなかなか通用しないことはこれまでの言動から明らかなので、秋の総裁選前に辞めさせられるのならば、無理やり総理専権を行使して6月に解散ということも考えられます。
しかし、自民党はいつも党内で疑似的な政権交代を繰り返し、生まれ変わったかのように見せかけて延命を続けてきました。この自民党お得意の先例にならうならば、岸田総理は党内で徐々に外堀を埋められ、菅前総理のように総裁選出馬断念を余儀なくされ、秋の総裁選で見栄えの良い新総裁を選んで即解散という線も十分あります。
まずは、4月28日の補選結果に注目です。
スタッフ日記「5枚8枚」
目下私を悩ませているのは、食パン問題です。「関西地方では食パンが5枚切りで売っている」というのは知っていました。しかし、まさかこんなに幅を利かせているとは!
関東では、食パンの主流は6枚切り、もしくは8枚切りです。サンドイッチ用の12枚切り、というのもスーパーに行けばありました。ところが奈良に来てみると、8枚切りが、ない!大きなスーパーに行けば隅っこに置いてあることもありますが、コンビニなどではついぞ見かけません。
8枚切り、本当に便利なんです。味を変えて2種類食べたい、という時に6枚切りよりも罪悪感が少ないですし、何より、ホットサンドに最適なのです。
たかだか厚みとしては4:3の違いではありますが、具を挟んでプレスする際に掛ける力は8枚切りの方が断然軽く済みます。また、6枚切りだとパンの存在感が強すぎて、具がかすんでしまいがちになるため、美味しさも圧倒的に8枚切りの勝利です。
でもこちらでは6枚切りか5枚切りばかり。深夜営業のスーパーで「8枚はねえか、8枚はねえか」とナマハゲのようにつぶやく毎日です。
ところで5枚切り、キリよく食べるにはどうしたらよいのでしょうか。
1人暮らしが5回食べるならともかく、一般的な世帯として想定される、2人、3人、4人といった家庭ではどのように食べても1枚余る、もしくは足りなくなり、どうもスッキリしません。あまりに気になって「なぜパンを素数にするのか?」最近ではそんな疑問まで浮かぶ有様です。
皆さん、5枚切りをどんな感じで召し上がっていますか?(シズ)
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