2025年2月1日:パート2 日曜日の午前中。平日は、なかなか落ち着いてブログを書く暇がない。いい機会なので、今回は、政治家 山本一太の政治哲学と行動原理に関する「短いシリーズ」を記したい。 優秀な経営者(ビジネスマン)は、常に先を読んで行動する。常に「何が自らのビジネスにプラスになるのか?」を考え、そのために必要な人物や事業に先行投資する!!同時に、状況が変わった場合の対応についても、しっかりシミュレーションしている!! だからこそ、将来が有望視される人物にアプローチしようとする。かつ、その人物が失脚した場合でも、新たな実力者(?)に働きかける等の代替案を準備している。 すなわち、柔軟かつ戦略的な思考を持っているということだ!!え?そうじゃなかったら、自らのビジネスを成功に導けるはずがない!!そうでしょう?! 優秀な官僚も、同様の「しなやかな対応力」を持っている。頭脳明晰で、かつ思考が論理的。世の中の流れをいち早く掴み、これから何が起こるかを緻密に分析する。日頃から、変化への備えを欠かさない!! 自分たちの将来展望についても、常に複数のシナリオを持ち、機動的に対処出来る知力と行動力を、併せ持っている!!優秀だと言われる官僚は、大抵、そんな感じだ!! 加えて言うと、「柔軟な対応が出来る!」とか、「しなやかに行動する!」というのは、裏を返せば、「利用価値の無くなった人間を簡単に切る!」とか、流れによっては自分のメリットになると思われる人たちに、「保険をかけておく」という行動パターンにも、繋がっている。 え?けっして批判しているわけではない。仕事の性質上、当然の思考回路だ。 あくまで一般論ではあるが、(少なくとも30年近い政治家としての経験から言うと)「官僚(役人)やビジネスマン(経営者)のほうが、政治家より優秀だ!」と感じる。知的レベルでも、視野の広さ(グローバル感覚)でも、(平均点では)間違いなく「政治家という人種」を上回っている!!(断言) が、それでも政治家には、官僚やビジネスマンと違う「特徴」がある。それは、政治家の強みにもなれば、弱みにもなる性質だ。 では、政治家にあって、官僚やビジネスマンにないものとは、何だろうか?!それは、ひとことで言い表すと、権力闘争の世界で揉まれるうちに自然と身体に染み込んだ「情念の強さ」だ!! 思い起こしてみて欲しい。例えば、ある選挙で「最初から勝てない」と分かっている政治家(現職でも元でも)が、ライバル候補を落選されるためだけに立候補するというケースが時々、起こるでしょう?! そうした、一見すると不条理としか思えない行動の背景には、個々の政治家の損得を超えた感情とか、どうしても引けない意地がある。つまり「情念」に背中を押されているのだ!! 「相打ち覚悟で勝負する」みたいなこうした現象は、官僚の世界やビジネスの現場だと(普通は)起こり得ない!!この人たちには、冷静な情勢分析に基づき、自分の行動がもたらすメリットとデメリット(損得)を、緻密に計算する能力があるからだ!! ただし、こうした「情念」こそ、政治家の弱点であると同時に、戦闘力の源泉でもある。少なくとも、自分はそう考えている。それもそのはず。どんな対決や勝負でも、最後に勝つのは、失うことを恐れない「捨て身の覚悟」のある側だからだ!! いわゆるバランス感覚のある相手とは付き合いやすいし、信頼関係も築きやすい。理由はシンプル。常識的な物の考え方をするので「予測可能性」が高い!! が、逆に言うと、その人物の狙いや意図を見抜かれやすいことで、戦闘力(交渉力)が低くなるというマイナス面もある。 対して、強い情念(ある種の美学)を持つ政治家は、扱いが難しい。自分の側に引き込もうと思っても、一筋縄では行かない!!時として、損得勘定を超えた行動を取る傾向があるからだ。 いわゆる「計算高い人間たち」から見ると、「不条理としか映らない」この特徴こそ、6歳児と揶揄さ続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』