我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日は、終日、県庁にて会派や執行部と打ち合わせです。
昨日、日本記者クラブにてジャーナリストと懇談させていただきました。
その際に、子どもたちの「体験格差」が話題となり、子どもの体験格差をなくすため墨田区では小学生対象の体験プログラムを実施しているとのことでした。
具体的な話を聞き、非常に納得をしたのですが、子どもの頃の「体験」はその後の人生に大きな影響を与えるのは間違いないと思います。
私は父の仕事の転勤で小中学校の半分をロスで過ごしていますが、米国での経験・体験は私の考え方、価値観、言動に影響を及ぼしています。もちろん良いことばかりではなかったですし、ある種の人種差別も受けました。しかし、そもそもが人種のるつぼである米国では大半が私を明るく迎え入れてくれました。知らない人でもすれ違えば「Hi!」とあいさつをします。そして、減点方式ではなく、人の良いところを評価する加点方式の考えを培ったのも海外生活でした。
とはいえ、日本人として、日本の伝統や文化を尊重することの大切さ両親から教えこまれました。
日本の素晴らしい伝統や文化を次世代に継承していくことは極めて重要です。
しかし、時代の変化とともに、家庭や地域社会において子どもたちが伝統や文化について理解したり経験したりする機会が減っています。
また、千葉県ならではの文化に触れてもらいたいとも思っています。
千葉県には博物館や美術館などの文化施設が県内各地に点在しておりますが、総合博物館である県立中央博物館や県立美術館といった県の主要施設が千葉市に集積していることから、距離的に千葉市に遠い東葛地域等に住む県民にとっては馴染みが薄く、東京都の文化施設に足を運びがちです。
中央博物館の来館者数も昨年度は10万人程度と低迷が続き、入口である広報に課題がある中、県立博物館•美術館から遠方に在住している県民にも来館していただけるような取り組みと次代を担う子どもや若者の豊かな感性を育むため、伝統文化の鑑賞・体験機会の充実について6月定例県議会にて質疑を行いました。
そこで、県からは前向きに取り組んでいくという答弁をいただいており、この夏にも様々な取り組みを行うのでお伝えします。
<千葉県立美術館・博物館を身近に>
【県答弁要旨】
●今年度はオランダの新進気鋭アーティストによる日 本初の写真展を、来年度は子どもに人気のある恐竜たちの実物大全身骨格をメインと する展覧会などを開催。
●今年度は新たに東葛地域の小学校の児童を美術館に招くミュージアム・バス事業を行い、実際の芸術作品に触れていただくほかデジタルミュージアムや巡回展示を行う。
●広報を効果的に行うため、民間の第一線で活躍する方をアドバイザーとして採用し、インスタグラムのリール動画の導入やホームページデザインの刷新 を行うなど、より多くの方々に博物館・美術館に足を運んでいただけるよう取り組む。
<次代を担う子どもや若者の豊かな感性を育むため、伝統文化の鑑賞・体験機会の充実を>
【県答弁要旨】
●「第2次千葉県文化芸術推進基本計画」において、「多様な伝統文化の保存・継承・活用」を施策の柱の一つに位置付け、伝統文化を知る機会の提供や次代を担うこども・若者の育成に取り組む。
●具体的には、能や雅楽等の専門家を学校に派遣する「伝統芸能・洋楽ふれあい体験事業」や、0歳から参加可能で鑑賞や演奏体験ができる「みんなで楽しむ邦楽 コンサート」、郷土芸能団体等による発表や体験ワークショップを行う「ちばの郷土 芸能フェスティバル」等を実施するなど、伝統文化を未来に継承していけるよう取り組む。
私も実際に千葉県立中央博物館を視察してきましたが、千葉県立の文化施設が東葛地域の市民にとって遠い存在になっていることが非常にもったいないと感じました。
東葛地域の小学校向けにミュージアム・バス事業を展開していただきますが、ぜひとも多くの県民に千葉県立博物館・美術館に足を運んでいただき、千葉県の歴史や文化、芸術に触れていただきたいと思います!
【体験格差の解消】千葉県の魅力・日本の伝統を子どもたちに知ってもらう取り組み!
