千葉県議会総務防災常任委員会~県による市町村への調査・照会依頼の改善について~

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

本日は千葉県議会総務防災常任委員会の総務部の部門で質疑を行った内容についてお伝えしていきます。

 

県による市町村への調査・照会依頼の改善についてです。

 

この課題は流山市議会の近藤美保議員から実態のご連絡をいただき、地元の我孫子市でも調査をさせていただいたところ、国や県から市町村へ調査や照会をする業務が市町村職員の負担になっていることがわかりました。

 

例えば、

・県からの調査依頼が時間外に送られてくることがあり、開いた日が回答日ということも・・・

・回答期限が短すぎる。

・事前説明会で千葉市の会場まで行かなくてはならないのは負担。

・重複している項目が多いため、県庁内で連携してまとめられないか。

・依頼をされたのに取りやめとなったケースがあり業務に支障が出た。十分に準備が整ってから依頼をしてほしい。

 

などです。

 

件数も数千件を超え、国や県からの依頼やアンケート等で本来の業務に支障が出てしまうのは本末転倒であり、改善できるものから随時、取り組んでいただきたいという主旨です(現時点では)。

県も、国と市町村の間に挟まって苦しい立場にあるケースも存在します。

千葉県も毎回、議会で職員の採用難が話題となりますが、市町村においてはさらに職員の確保が厳しくなっている現在、少ない人材の中でお互いが効率良く業務をこなすことができるような環境を構築すべきです。

都道府県や基礎自治体に丸投げする国がDX化に取り組み、仕組みを構築していただきたいと思い、今日も早速懇意にしている国会議員に相談しました。

 

まずは現場の最前線で職務にあたっている市町村職員の負担が軽減されていないことに対し、県として改善できることに対しては対策を打ってほしいと委員会で要望しました。

 

現在開かれている9月定例県議会において、新しい総合計画案がこの議会で示されており、熊谷知事が1期目から進めている、県市町村連携が記載されています。

人口減少など大変厳しい社会経済情勢の中で、私も市町村連携は非常に重要と認識しており、6月議会の会派代表質問にて市町村連携強化にむけた取組みの方向性を確認しています。

 

(6月定例県議会代表質問)

 

熊谷知事も市長出身であることから、その大変さは理解しているものと考えています。また、私も市議会議員出身ですので、一番現場で市民・県民と触れ合う市町村職員の皆様が国や県への回答時間に時間や労力を費やさなくてはならないという状況を改善していきたいと考えています。

 

近藤美保議員の市議会でのやり取りや地元市の生の声をいくつか県議会で紹介し、市町村の意見や要望を吸い上げていくことの大切さと市町村への依頼等の在り方について改善を求めたところ、千葉県市町村課から以下の答弁をいただきました。

 

【千葉県答弁要旨】
特に市町村においては技術職員を中心として、職員の確保に苦慮している。その中でも行政サービスの提供を維持するためには、県と市町村の連携に加え、地域の実情に応じた市町村間の広域連携など、より効率的な行政運営の在り方を目指していくことも必要。
そこで、これらの取組みを検討するにあたっては、まずは市町村の声を聞くことが大事である。

地域振興事務所長と副市町村長との意見交換の場を活用し、副市町村長から地域の課題等をヒアリングし、取り組む。

 

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この課題については、所属委員会では市町村課が答弁となりましたが、全庁的な課題でもあり、部署によって実態は様々です。

回答期限や答え方に配慮している部署もあれば、ギリギリの部署も存在します。もっと大きな課題でもあることから、ひとつひとつについて改善を促しながらも、多くの地方議員と連携して、取り組みを加速させていきます。