こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
今回でアメリカ調査団報告を終わりにしようと思いましたが、内容が多すぎて、今回含めてあと2回書きますので、お付き合いいただければ幸いです💦
成田空港を有する我が千葉県。
東京2020後も観光政策にしっかりと力を入れていかなくてはなりません。
今回私たちがお邪魔したのは『サンフランシスコトラベル』。
観光客の誘客について調査研究しました。
観光地域づくり体制に関してサンフランシスコは先進地域として知られています。
こちらは日本で言う観光協会の位置づけとして考えていただくとわかりやすいかと思いますが、大きな違いは民間のNPO組織が主となっていることです。そしてカリフォルニア州を中心にした先進的な地域 DMOの主な特徴は、地域 DMO向けの特定財源制度としての観光産業改善地区TID(Tourism Improvement District)に基づき、宿泊客の宿泊料金に一定料率・料金を課す仕組みが活用されているということです。
観光地域マーケティングは、大変重要な案件として捉えられておりまして、いくつかのカリフォルニア州の地域 DMOはTIDの導入により、独自の安定財源の確保を実現しているというわけです。
マーケティングの5つ柱として以下が挙げられていました。
◎Diversity
◎料理が美味しい(ミシュランを獲得しているお店が北米ではサンフランシスコが一番多い)
◎arts&culture
◎アイコニック→ゴールデン・ゲート・ブリッジなど
◎ホリデー
サンフランシスコ市は年々観光客は増加しているとのことで、最新のデータ2018年にはなんと2,600万人もの観光客が訪れました!
サンフランシスコ地域のホテルやレストラン、美術館、百貨店、空港などとパートナーとなり、地域の観光を推進しています。
やはり重要なのはWebサイトということで、月に660万人が利用し、多言語対応しているとのこと。
また外せないのがInstagramやTwitterなどのSNS。
ビジター用のインフォメーションセンターもあり、様々な国のスタッフがおり、15言語対応となっています。
またパートナーと定期的にイベントをするなど様々な観光の取り組みをしています。
総体的に勘案すると安価で大きな効果を得る全世界の『トラベルライター』をフルに活用しており、サンフランシスコの魅力を記事にしてもらうライターの数は2700人も・・・!
アイディア溢れる観光の取り組みでした。
そして、『Code for America』
コードフォージャパンもあるので、ご存知の方も多いかと思います。
CODE for AmericaはNPO(非営利団体)で、市民生活に関わる問題についてICTを活用し、ITソリューションを提供することで支援しています。
まずはCODE for Americaのミッション等について説明を受けました。
事前に基礎的なことを説明しますと「コード」とは「ソースコード」に由来する言葉です。
優秀なウェブエンジニアを集め、既存の行政サービスを改善するために、ウェブアプリケーションの開発を行います。
形としては、自治体から要請を受けてエンジニアを派遣し、自治体の担当者と一緒になってコストや時間の削減等、市民サービスの向上に繋がる課題を見つけ出して問題解決のためのITソリューションを構築しています。
開発をしたら、行政へ講習を行ったりしています。
例えば、50分もかかるような申請を8分に短縮させるシステムを構築したり、ハリケーン情報の提供や住宅情報を提供するシステムを作っています。
行政とエンジニアのコラボにより地域の課題を解決していくことで、市民生活を快適にできる良い事例をご説明いただき、大変有意義でした。
次のブログで日系企業の海外進出について楽天USAと田所商店の視察内容を書いて、アメリカ調査団の私の報告を終えようと思います!