カンニング竹山さんへの小池都政抗議文入手。都民ファースト都議は番組ドタキャン

「カンニング竹山問題」と、その後呼ばれるようになる、都知事でも、都の職員でも、都議でもなく一人の都民で納税者でもある芸能人をつるし上げるかのように東京都が抗議文を送りつけた「事件」は大変な話題となりました。本日問題となりました「抗議文」を入手しましたのでお約束通りお示しいたします。
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▲TBS宛文書
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▲所属プロダクション宛文書

「明らかに事実誤認にもとづくことはもとより、視聴者に誤解を与える極めて不適切な内容であることから、都として厳重に抗議する。報道内容の訂正を行うとともに今後事実に則した発言を行うことを強く求める」
という、威圧的な文言で締めくくってます。大手広告主である東京都からこんな文書が届いたら、テレビ番組は威圧感を覚えるでしょうし、芸能プロダクションも竹山さんも番組を降板させられる恐怖に慄くのは必至です。

この前代未聞の小池都政による芸能人つるし上げ抗議文事件のきっかけとなったのは、お姐が綿密調査した小池都政巨額広告費(総額11億円!)でありました。
時系列で整理したいと思います。

【根拠ある小池都政批判がつるしあげに遭うまでの経緯】
3月27日(土)深夜お姐が、AbemaTV番組「カンニング竹山の土曜The NIGHT #135~小池知事は何をした?~」に舛添要一前都知事とともに出演。都の巨額広告費につき竹山さんが大きな関心を寄せる。

3月28日(日)アッコにおまかせ!で竹山さんが前日番組で話題となった都の巨額広告費について「YouTube動画に4.7億円」と表現するも、番組内で「総額でした」と訂正をする。

3月29日(月)東京都からTBSと竹山さん所属芸能プロダクションに前掲の「抗議文」が届く。

同日、都民ファーストの会おじま紘平都議会議員(練馬区選出)が自身のおじま都議Twitterにて
「カンニング竹山さんの最近の発言は誰に吹き込まれたのかと思っていましたが、ゲストが舛添元知事・上田都議という時点でお察し。都政関係者が聞けば誰もが苦笑いすると思います。小池知事への「私怨」しかない2人をわざわざキャスティングするabemaにも悪意がある。もうちょっとフェアにいきましょう。」
と、カンニング竹山さんのTwitterにむけて発言する。

4月2日(金) スクープ記事によって都の「抗議文」問題が明らかになり全国に知れ渡りセンセーショナルな「事件」となる。
激オコ小池都政“辛口”カンニング竹山に「猛抗議文」の仰天 2021.4.2 日刊ゲンダイ

お姐は、竹山さんを「アッコにおまかせ!」からおろし、今後小池都政批判をさせないための所属プロダクション、テレビ番組への圧力ともとれる、都による「公権力の乱用」に大きな疑念と憤りを感じ問題提起。
~小池都政抗議文問題~カンニング竹山さんは謝る必要はありません 2021.4.2 上田令子blog

激オコ小池都政“辛口”カンニング竹山に「猛抗議文」の仰天 2021.4.2 日刊ゲンダイ

カンニング竹山強制謝罪か…小池都政の広告費総額は11億円 2021.4.3 日刊ゲンダイ

4月5日(月) 竹山さんもAbemaTV側も、おじま都議の指摘(お姐からすれば言いがかり)を受けて「フェアな議論をするために」、今一度小池都政と、今般焦点となった広告費を中心に都政事業の是非を問う企画の打診がお姐にくる。
なぜか都民ファーストの会側は、おじま都議含め二人の都議という条件を出してきたので、それこそ「フェアじゃない」と思ったので、小池都政を理論的に指摘できる人材の出演をお願いする。

4月6日(火)都政事業に精通された『築地と豊洲』著者澤章氏の出演が決定する。

4月7日(水)東京都が、竹山さん所属プロダクションに「報告書」(現在、経緯も含めて情報開示請求中)の提出を求める。当初、「社内に周知徹底」と書いていたものをワザワザ「社内及び本人に周知徹底」と書き直しを求め、プロダクションは応じさせられていたことが、4月10日放映当該番組で明らかにされる。(上田注:下記4月8日参照)
同日、AbemaTV側よりお姐に、都民ファーストの会おじま都議以外のもう一人の都議が出演不可となったと携帯に連絡が来る。この時点では、企画は続行であると伝えられる。

カンニング竹山問題で東京都に抗議殺到!小池都知事の昨年度の広報費は11億円超と新たに判明 2021.4.7 AERA.dot

カンニング竹山 小池都知事からの抗議文に「謝罪はしない」本当の理由 2021.4.7 AERA.dot

小池都政“白旗”!「抗議文」から一変「注意文」の裏事情 2021.4.7 日刊ゲンダイ

4月8日(金)午前 AbemaTV側からお姐に携帯あり。「おじま都議が出演辞退を申し出てきた。理由は、TBSは訂正放送を流し、芸能プロダクションは都へ報告書を出しており、この話は解決し蒸し返したくないということだ。よって企画を中止せざるを得なくなった。竹山がこれまでの経緯を一人で説明することとなる。」と大変恐縮されて、深謝される。4月10日の当該番組で、おじま都議のキャンセル理由が「政治的判断」だったと報告される。

※お姐注:ここで、私が非常に不思議に思ったのは、芸能プロダクションと東京都の個別のやり取りであり、どのマスコミも明らかにしていなかった「報告書」の存在を都民ファーストの会おじま都議がなぜ知っていたのか、知りえたのか?ということです。
担当課長に即座に連絡をし「おじま都議が知っていてなぜ同じ都議である私は知らないのか?都庁はおじま都議に伝えたのか?」と質したところ「都側から都議には、おじま都議に関わらず、カンニング竹山さん所属プロダクションへの都への報告書提出に関しては一切語っていない。だがG社から取材はきたから記事を通じて知りえたのではないか」との都側回答。しかし、お姐がG社に確認したところ一切記事にもしていないことが判明しています。誰が、所属プロダクションに半ば強制的に提出させたこの「報告書」の存在をおじま都議に伝えたのでしょうか

小池知事また圧力か?子飼いの都議が“竹山番組”ドタキャン 2021.4.10 日刊ゲンダイ

4月10日(土)おじま都議、カンニング竹山さんの番組はドタキャンしながら同じAbemaTVに「小池知事側近」として出演↓
【まん延防止】ひろゆき「ポーズ感が出ちゃってる」まん延防止措置の効果は?見回り機能は戦前回帰?小池都知事側近都民ファ議員に聞く【コロナ】【緊急事態宣言】
竹山さんは連絡いただいた通り、流れた企画の責任をとられ、たった一人で真摯にこれまでの経緯を語る。
カンニング竹山の土曜The NIGHT #137~竹山の身に何が?全て語ります~

都ファ議員ドタキャンは小池知事の圧力?出演予定者が明かす舞台裏 2021.4.12 日刊ゲンダイ

カンニング竹山 小池都知事から抗議のその後「俺は何の忖度もしない!」 2021.4.14 AERA.dot
 
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ここまでが今日までの流れとなります。
地上波では奇妙なほど取り上げませんでしたが、Yahoo!ニュースでもトピックに度々ランクイン、各社ネット記事も破格のアクセス数を誇ったとのことです。

澤章さんと私が予定を調整して出演するはずであった4月10日に生配信された
カンニング竹山の土曜The NIGHT #137~竹山の身に何が?全て語ります~

胸を打つ、民主主義と言論と「笑う」自由を守るための強烈なメッセージに満ち満ちた、今のメディアのあり方にも一石を投じる歴史に残る番組でありました。

「メディアで都政のことをいろいろと都民が言うことをいっこいっこクレームをいれるのはやめませんか」

「そういうことをやることに、何の意味があるのでしょうか。それよりも東京が良くなる、都民が幸せになる、この街が素晴らしい街になることが大切なのではないか」

「いっこいっこ、メディアで言っていることにお上がクレームいれて我々が何も言わなくなったら東京都は良くなるのでしょうか」

「選挙のときは“開かれた都政”と言っておきながら、クレームいれるのはいらないなと。
お上からクレームが来たら企業もビックリする、何かあると思う。そういう政治はやめましょう」

「カンニング竹山問題」「小池都政芸能人つるし上げ事件」の総括は、まさにカンニング竹山さんのこの魂の叫びに尽きるのではないでしょうか?

【お姐総括!】
都合のいい時は“開かれた都政”“東京大改革”“ふるい議会をあたらしく”と善人ぶりながら当選すれば、その権力を振りかざして都民や企業をつるし上げ脅して、恐怖で支配する。
小池百合子知事、そういう政治をやめませんか。

小池知事の側近とされる、都民ファーストの会おじま都議は「フェアにいこう」とご自身が投げかけ、皆予定立ててたのにドタャンセルされるのは政治判断の前に社会人としてどうなのか。澤章さんへは不明ですが面識のあるお姐に対してドタキャンのお詫びは今日現在ございません。

「都政関係者が聞けば誰もが苦笑いすると思います。小池知事への「私怨」しかない2人」
と舛添要一前知事と私が侮辱される言われはありませんことも申し添えます。

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