天守閣木造復元は将来的な課題として

「2022年までに必ず天守閣は完成する。」「文化庁は天守閣解体にかかる現状変更許可申請を一発で許可する。」私たちは、観光文化交流局のその自信の根拠がわからなかったが、その理由が明らかになった今、有力国会議員を動かしてまで、文化財保護行政を捻じ曲げようと決意するに至ったその経緯や考えを明らかにしなければならないだろう。また、「石垣部会クビ」など、現状変更許可取得に向け、関係者に対して圧力をかけたのではないかと疑われるような発言の真意も質さなければならない。

一方で、ナゴヤ人の心のよりどころである天守閣が黒い霧の中にあっていいはずはない。ましてや違法的行為をしてまで天守閣木造復元をしたいナゴヤ人なんて誰もいない。観光文化交流局は手続きが間違っているように私の目には映る。

私は天守閣木造復元そのものには決して反対する立場ではない。しかし、現状を見る限り、天守閣木造復元は将来的な課題として、まず真っ先にやらなければならないことがあると感じている。天守閣木造復元に向けた石垣の調査や保全計画の作成、またその後の保全作業や場合によっては石垣等の修復など、解体までに10年単位の時間が必要になることが明らかとなった今、その間だけでも、市民の夢や願いを込めてつくられた現名古屋城天守閣をもう一度、市民の手に取り戻したい。耐震化した後、再び開場してほしい。

まずは本会議で市の姿勢を質したい。(おわり)
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横井利明
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