質素すぎる名古屋の給食がサンジャポで

IMG_4364平成30年度にヨコイが本会議で質問した「質素すぎる給食」が、12月15日(日)放送のTBSサンデージャポンで取り上げられた。

質素すぎる給食の背景にあるのは、平成26年度以降急速に高騰する食材費高騰。名古屋市の給食費は月額3,800円で、全国20の政令指定都市で最も安い。教育委員会は河村市長に対し、食材費の高騰に伴う給食費の値上げを提案してきたが、河村市長は「生活の厳しい家庭もある。」として反対。その結果、相次ぐ食材の高騰にもかかわらず、食材の工夫などでやりくりしてきたために給食が質素になってきた経緯がある。

なお、サンデージャポンの中で、ヨコイの本会議での「質素すぎる給食」に対する質問に対し、河村市長は「値上げするのは所得の低い人にかわいそうだし。よりデリケートに考えないかん。」と答弁。その1年後になって、河村市長は月額600円の値上げを決断した。来年行われる2月定例会でこの提案が可決されれば、ようやく「質素」から「普通」の給食にかわりそうだ。なお、所得の低い家庭に対する支援として、教育委員会はすでに「就学援助費」として対策を講じている。

■ 就学援助費(平成30年度末)
〇 生活の厳しいご家庭(要保護並びに準要保護家庭)に対する給食費の全額免除
・小学校 13,634人(12.2%)
〇 特別支援就学奨励費
特別支援学級、学校に通う児童については半額補助制度を実施。

以下参考資料。。。

■ 消費者物価指数(総務省データ/食料品)
平成21年度 100
平成25年度 99.3
平成26年度 103.1
平成27年度 106.3
平成28年度 108.1
平成29年度 108.8
平成30年度 110.4

■ 給食費他都市比較
1. 新潟市 5,026円
2. 浜松市 4,807円
3. 千葉市 4768円
4. 京都市 4,700円
5. 横浜市 4,600円
6. 静岡市 4,581円
7. 岡山市 4,505円
8. 川崎市 4,500円
8. 堺市 4,500円
10. 広島市 4,386円
11. 熊本市 4,352円
12. 札幌市 4,350円
12. 神戸市 4,350円
14. 相模原市 4,300円
15. 福岡市 4,200円
16. さいたま市 4,100円
17. 大阪市 3,994円
18. 仙台市 3,942円
19. 北九州市 3,900円
20. 名古屋市 3,800円

■ 給食費の1食あたり単価
〇 平成21年度
主食 50円
牛乳 45円
おかず 133円

〇 現行
主食 55円
牛乳 54円
おかず 119円

■ 食材高騰による献立の対応例(平成21年度と平成30年度比較)
消費者物価指数の上昇に伴う食材高騰に対応するため、小学校給食ではおかずを質素にしてきた。
〇 安価な食材の使用
とんかつ⇒コロッケ
ヨーグルト⇒はっ酵乳
牛肉 ⇒ 豚肉
えびフライ⇒ 魚の天ぷら

〇 単価の高い食材の使用回数減
えびフライ6回⇒0回
ヒレカツ6回⇒1回

〇 単価の安い食材の使用回数増
切り干しだいこん使用献立5回⇒14回
高野どうふ使用献立2回⇒17回

〇 デザート回数の減83回⇒41回
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横井利明
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