アジア選手権大会銀メダルの報告にHC名古屋が知事表敬
アジア選手権大会銀メダルの報告にHC名古屋が知事表敬
ブラザー工業ハンドボール部が廃部となった2002年(平成14年)、愛知・名古屋の女子ハンドボールの灯を消してはいけないと、同年、ハンドボール関係者が立ち上がり、総合型地域スポーツクラブ「NPO法人名古屋スポーツクラブ」を設立。同法人が運営する日本ハンドボールリーグ所属女子ハンドボールチーム「HC名古屋」が発足した。
しかし、企業チームのようにけっして財政基盤強固ではなく、また会社が終業した午後6時から選手たちは三々五々集まり練習をおこなうという非常に過酷な練習環境の中、練習会場探しにも苦労しながら日々練習を続けてきた。
チーム発足当初は日本女子ハンドボールリーグで55連敗という苦杯をなめ、毎年のように最下位が続いた。しかし、「決してあきらめない」「チームワークを大切に」「支援してくださる職場の方々、ファンの方々に感謝の気持ちを忘れない」をモットーにチーム一丸となって強化に取り組んだ結果、日本代表を送り出すまでのチームに成長した。
ヨルダンで開催された第18回女子ハンドボールアジア選手権大会(9月開催)には、HC名古屋から4名の選手が選ばれて活躍しアジア準優勝を獲得。本年12月にスペインで開催される世界選手権大会への出場権を勝ち取るとともに、世界選手権大会にはHC名古屋から山本眞奈選手が日本代表として出場する。
11月12日(金)午後にはアジア選手権大会で銀メダルを獲得したHC名古屋の4選手(髙宮咲、瀧澤瞳子、山本眞奈、宇野史織)とともに、横井利明(会長)、角紘昭(GM),田中俊行(チームマネージャー)、新井翔太(ヘッドコーチ)が大村秀章愛知県知事を表敬訪問。アジア選手権大会での成績を報告するとともに、知事からHC名古屋の今後の活躍に対する期待や激励をいただいた。
HC名古屋は、引き続きハンドボールを通して若い世代にスポーツの持つ感動を伝えていくとともに、2026年に愛知・名古屋で開催されるアジア大会には地元を代表して活躍する選手の育成に努力していきたい。
■ 2021-2022日本ハンドボールリーグ成績(11月12日現在)
3勝3敗1分(リーグ6位/10チーム中)