何度でも言う!堺市長選は全くたやすい選挙ではない!

まさかの参院選の前に行われることとなった大阪堺市の市長選挙。

参院選と同時にやったり、先日行われた統一地方選と同時にやればどれだけ税金が無駄に使われずに済んだか…。情けなくなるものの、あの竹山氏がそんな思慮深い人間なわけもなく…。

で、YouTubeチャンネルでも話したのですが、こちらでも念のため。

今度の堺市長選挙に関しては、相当に苦しい選挙戦になることが予想されます。まるで世間では日本維新の会や大阪維新の会に風が吹いている、みたいな雰囲気になっていますが、冷静に分析したら全くそうではないことが分かってきます。

まず日本維新の会について。

大阪の地域政党と違って、日本維新の会は国政政党です。
もちろん理念は同じですし、税金の無駄遣いをやめて政治家のための政治を壊していこう、という基本的な価値観や地方分権を推奨しているあたりは全く同じです。

ただ、大阪維新の会は事実上の与党です。
日本維新の会は国会ではまだ6番目の政党です(支持率でいえば5番目ですが)。

統一地方選挙の圧倒的な雰囲気を受けて、大阪12区で行われた補欠選挙は無事に日本維新の会の候補者が当選し、まるで波に乗っているかのような報道で溢れかえっていますが、票数を見る限りではとても「強く勝ちましたね」とはお世辞にも言えない票数であったことは橋下徹氏もネット番組で明らかにしていました。
幸い、今回は票が割れてくれたので何とかなりましたが。

で、堺です。

産経新聞にとても興味深い記事が出ていましたのでご紹介します。

有権者に「選挙疲れ」も…堺市長選、選管は対応に追われる

これが正直な感想であるはずです。
普通の人間にとって、選挙なんて正直言って面倒です。
なんで日曜日に小学校に行かなきゃいけないんだよ、と。

ちょっとだけ話をそらしますが、それだけじゃあありません。選挙中の「一般人にとっての」迷惑についても少しお話しします。
通勤の前には駅の前に立った運動員の皆さんにチラシを渡されまくります。
ゆっくり一休みしようとすると夜の8時まで大音量の選挙カーが近所を走り回ります。

はっきり言ってこんな迷惑な状態はありません。

しかも参院選と一緒に出来ればまだましだったのですが、大阪の堺は大変です。
3月末から→統一地方選
5月末→堺市長選
7月いっぱい→参院選

もう半年くらい、近所周辺を選挙カーが走りまくるのです。

維新、選挙戦術を少し考えてもいいかもしれません。
例えば『今回、僕たち維新は選挙カーと覚醒マイクは一切使いません!』と大々的にアピールするとか。
半年余り、近所や駅前でマイクの大音量が響き渡るのなんて、本当に迷惑行為以外なにものでもないからです。例えば、僕らのように完全に訓練された人間だけがマイクを持つのなら問題ないですが、政治家の皆さんはそんな訓練を受けているわけじゃあありません。僕らの目から見ると、

「うわぁ…この声で(この滑舌で)マイク握っちゃうのか…」

と眉をひそめたくなるシーンが少なくありません。

投票行動に関する詳細なデータは世界中で明確に出ていて、確かに日本では選挙カーによる連呼行為が一定の投票行動を促すことはデータ上明らかですが、それでも、堺の皆さんにとっては、あまりにうるさい日常が続くことは、僕たちこそ理解しておいてもいいかもしれません。


で、話を戻しますが市長選です。
前回の選挙は僕も応援に入りましたが、竹山氏と維新公認の永藤ひできさんの選挙でした。
結論から言うと、完敗でした。
あの負け方は「後に引く負け方だなぁ…」と感じたことを覚えています。

3万票以上の差がついたんですよね。

あれ、簡単な数字じゃあないんです。

そもそも堺市議会で維新が過半数は取っていません。なので、大阪市のように「維新のおかげで大阪は景気が良くなったねぇ」なんて感覚はそもそも堺にはありません。
僕は今回の統一地方選で、堺に(合計すると)8日間入っているんですが、堺の皆さんが悩んでいらっしゃったのが「大阪の好景気に置いて行かれている堺」の現状についてでした。

維新だからよくなった

とか、全然感じていなんです。だって竹山市政だったんだから。

しかも上記した産経新聞の記事にもあるように、はっきり言ってみんな、疲れてます。疲れているというか「もう面倒くさい」という雰囲気になっています。

竹山修身氏はご存知の通り、2億3千万円の不記載が問題になりました。
数週間で1億円金額が増えるなど「これで全額です」とは到底思えない状況です。
これらの金額が周辺にばらまかれていた疑惑も全く解明されていません。解明しようとしたところ、大阪自民・大阪公明・ソレイユ(大阪の民主系)がエキセントリックに反対をし、維新がやろうとしていた追及の場をつぶされたためです。

状況証拠を押しなべて考えると、かなりの金額がバラまかれていた可能性が全く否定できません。であるなら

「雨どころか槍が降ってもみんな投票に行く」

と想定したほうがいいです。彼らは生活がかってんだから。

対して維新の支持者層は、利権で結びついている方々ではありません。雨が降れば、普通に投票に行くことはやめる人だって少なくありません。これが利権団体を持っていない弱さです。

この状態で、前回ついた4万票近い差をひっくり返さなければいけないんです。
今言われているような、安い状態ではありません。
堺市長選はかなり厳しい戦いです。
ですが本当にそこを制すれば、大阪市+堺市という巨大なタッグで大阪を強力に前に進めることができることになります。

6月9日。

大きな戦いです。堺市長選挙。
連休が明ければ候補者も発表されることでしょう。何があっても負けるわけにはいきません。このコラムをお読みの読者の皆様方も、ぜひ注目しておいてください!!
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長谷川豊
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