道庁前で毎週金曜日におこなってきた反原発抗議行動が、コロナ禍の影響もあり無期限休止と発表されました。泊原発再稼働の動きがあれば再開するとのことで、構えを崩さず、心もぶれずに、いっしょに私も目を光らせていきたい。原発再稼働を許さない世論を広げる大きな役割を担ってきた、北海道反原発連合のみなさんには敬意を表するばかりです。
1回目の行動に私も参加し、母親やミュージシャン、学生などもマイクを握って「再稼働反対」と大きな声があがったのを鮮明に覚えています。人数が減ってきても、初めての参加という方がいて、市民が集まり自主的に声をあげる場をつくる「文化」を築いてきた歴史は重みがあります。
国会議員も何人か駆けつけてスピーチしましたが、私が当選した時に「仲間から国会議員が生まれた」とスタッフが喜んでくれたことは忘れません。生まれた石巻市の隣町には女川原発があり、福島第一原発事故は他人事ではないとの思いで参加してきました。頻繁に足を運べなかったけど、いつも道庁前の行動とは心ひとつのつもりでいました。
代表の橘さんは、今回の休止にあたり「約8年間にわたって毎週の行動を継続できたのは、市民のみなさんの参加があったからこそであり、路上から一市民が声を上げるという行動に大勢の参加があり、長期に継続できたことは私たちの誇り」とのメッセージを出しています。北海道の半年間は雪や凍えとのたたかいで、継続すること自体が大変だったはずです。あらためてスタッフのみなさんには感謝と敬意しかありません。
泊原発は依然として規制委員会の審査が終わる見通しも立たず、安全性の確保は進んでいません。北海道電力の経営の重しにもなっているはずです。一方で、寿都町や神恵内村での文献調査や、幌延町での深地層研究センターなど、北海道が核のゴミ捨て場にされるのではとの不安は尽きません。いったい、原発とは誰を幸せにしているのでしょう。原発依存を見直すには、まさに今しかありません。
市民と野党の共闘でも、原発問題は大きな焦点です。結局これまでと変わらないのなら、これまで約8年間あげてきた声は何だったのか。政党同士でも市民同士でも、顔と顔を付き合わせて原発ゼロの合意をつくっていく対話の重要性を、今さらながら痛感します。しっかり私も役割を担って、北海道反原発連合のみなさんの思いも国政へ届けなければ。
【今日の句】積み上げた 原発ゼロへ 揺るがずに