第1073号 変える。どう変えてゆく?

 9日、統一地方選前半の投開票が行われ、奈良県でも知事選挙及び県議会選挙が実施され、山下真候補が新知事に当選されました。また、県議選では立憲民主党公認で当選した候補が2名と、現有の4議席から半減の結果となりました。

 知事選、県議選ともに我々にとっては大変厳しい結果となりましたが、特に知事選は大阪以外で初の維新公認知事の誕生となり、県民の審判を重く受け止めています。

◆変えたい、という思い
 知事選は、立憲民主党奈良県連として平木省候補を「支持」し、支援してきました。選挙戦前から、候補者の乱立により混戦が予想された知事選ではありましたが、われわれとしては、党派にこだわらず、地方自治を担うにふさわしいと考える候補者を応援する方針を確認していました。

 そして、子育てや地域医療の充実、生活支援などで、平木候補と政策の方向性が一致したことで支持をいち早く決定し、選挙戦では、私自身も国会と往復しながら応援に入り、全力で支援してきました。

 今回の選挙戦で全県を回る中で特に強く感じたのは、県民の「変えたい!」という強い思いでした。

 4期16年続いた前知事の多選や、コロナ対応を巡る混乱、またコロナ生活の閉塞感などから、「とにかく今回は現職以外で、この奈良を変えてゆきたい」という声を多数耳にしました。

 平木候補は地方行政のプロとしての実績をもとに現実的なプランを提示しましたが、それでは県民の「変えたい!」という熱い思いに寄り添えなかったのだと思います。

 平木さんを総務省時代から知る者として、平木さんのマジメさや行政手腕、奈良に根差した改革の確かさを伝えきれなかったのは痛恨の極みです。

 大阪以外で初の維新知事となる山下新知事ですが、大阪と奈良では、経済や財政の成り立ちや規模、自治体の在り方が全く異なっています。大阪が素晴らしい、大阪の右へ倣え、だけではない、奈良独自の政策に期待し、奈良のために協力できるところがあれば、その労は惜しまない考えです。

◆後半戦に向けて
 統一地方選前半を総括すると、立憲は道府県議会で10増、政令市で2減の全体で8増、自民は道府県議会で5減、政令市は25減の30減、維新は道府県議会で57増、政令市で62増で全体で119増となりました。

 国政レベルでは、物価高による生活苦の中での増税の決定や、的外れな少子化対策など、支持率は下げ止まったとは言え、自民党への批判は相当強いと感じます。

 また、地方レベルでも、旧態依然とした既得権を維持するだけの地方自治にうんざりしている有権者が多い中、投票率は上がらず、政治勢力の結集を計れないわれわれの力不足が大きな課題です。

 23日には衆参5つの国政補欠選挙と、統一地方選の後半戦が行われ、奈良1区内では生駒市長選挙と生駒市議会選挙が実施されます。私自身、ここ2週間で国会質疑を3回こなし、下旬にも2回質疑を行う予定の過密日程ですが、国会と全国の補欠選挙区、地元を駆け回り、統一地方選前半で得た有権者の声をもう一度自分の中で消化し、一人でも多くの仲間の当選を目指します。

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馬淵澄夫
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