第940号 コロナ再拡大を止めるため

 全国的に新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。2日には、194人もの新規感染者が確認されました。

◆感染再拡大の真っただ中
 特に東京は「緊急事態」と言える状況です。7月1日の東京のコロナ感染者数は67人で、これはちょうど3か月前の4月1日の感染者数と同じでした。そして、2日にはとうとう107人と、100人を超えてしまいました。緊急事態宣言が出された4月7日の東京の感染者数が87人だったことを考えても、すでに東京は爆発的な感染再拡大の真っただ中にあると言えます。さらに、鹿児島県では初のクラスターが発生するなど、全国へと感染が波及しつつある中、このまま都や政府が対応を怠れば、手がつけられない状態に陥ることは明らかです。

◆無策の都と政府
 このような「待ったなし」の状況にもかかわらず、都や政府は、「見て見ぬふり」としか言いようがない姿勢を取っています。小池都知事は名ばかりの東京アラートを発令したかと思えばすぐに解除し、「夜の街」がクラスターの原因となっていることが分かっていたにもかかわらず、休業要請も全面解除してしまいました。

 一説には、クラスターが発生している「夜の街」を対象に再度休業要請をしようにも、都はその補償のために支払うお金が底をついているため、休業要請にはなかなか踏み込めないとも言われています。しかし、この緊急事態下で、仮に都に手持ちのお金がないから何も対応できないというのであれば、あまりに都民の命と暮らしを粗末に扱い過ぎていると感じます。

 一方で政府も、西村経済再生担当大臣が突如としてコロナ対策専門家会議の廃止を発表するなど、国会が閉会したこともあいまって、あたかも危機は去ったかのような無策ぶりです。

◆「やってみせる」人物が必要
 今、感染再拡大を止めるためには、お金がない、制度上対応は難しい、といった言い訳ではなく、大胆な決断と速やかな実行力あるトップが必要です。手持ちのお金がないのならば、公債の発行による財源の確保と一定の補償を約束して、「夜の街」に即日休業要請を行うなど、新しい発想の対応が求められます。

 かつて、大胆な決断と実行力で東京を救った人物がいました。1923年9月1日に起きた関東大震災で、当時の山本権兵衛内閣は震災からわずか2週間あまりで帝都復興院を立ち上げ、総裁に後藤新平内務大臣が就きました。後藤は様々な官庁から有能な技術者を集めて帝都復興事業に取り組み、その手腕は卓越した行政コントロールと称されました。後藤の復興への政治的手腕の要諦は、たった1人で、遷都はせず、復興費は国家予算の2.3倍、また、復興のために地主の権利を制限するなど、誰しもが「できるわけがない」とあざ笑うような大胆な政策を掲げて、実行に移した点にあります。

 大災害と言えるコロナ禍の中では「できるわけがない」で済まされず、「やってみせる」という人物こそが、都知事や大臣として政治を背負ってこそ、この災厄を乗り越えていけるのだと思います。

 

スタッフ日記 「何気ない日常の中にある人とのつながり」

 緊急事態宣言が解除になり、お店やテーマパークも営業を再開し、少しずつ街にも賑わいが戻ってきているようです。しかし、ここ数日の東京都の感染者数の報告を聞いていると、まだまだ安心はできないなと感じます。

 このコロナ自粛の数か月は、振り返ると、いつでも会える、会えるのがあたりまえだと思ってすごしていた日々から、一転会えない日々に。会わないことで、相手や自分を危険から守ることになる日々。人とのつながりが断たれ、立ち止まりいろいろ考えました。そして何気ない日常の中にある人とのつながりのありがたさや、大切さを改めて感じました。

 そんな中、テレワークやリモート会議、リモート授業やリモート診療など、コンピューターを使ってできる新しい試みが行われました。リモート飲み会もその一つで、私もこの期間にはじめて経験しました。最初は、スマホを使った飲み会って、どんなものだろう?と思っていました。いざやってみると、久しぶりに顔を見ながら他愛もない話をしていただけですが、意外に盛り上がり楽しかったです。

 先日は、家族とプロ野球をリモート観戦しました。例年、好きなチームを球場まで応援に行くのですが、今年は、やっと無観客試合が開幕したばかり。各自テレビを観ながらの応援です。その日は好きなチームが勝って、喜びも倍増でした。こういう時は大勢の方が楽しいです。

 それでも、やっぱり直接会える方がいいですね。一日もはやく球場で一緒に応援できるのを楽しみにしています。もちろん、感染防止には気をつけながら。(まーちゃん)

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馬淵澄夫
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