第941号 猪奥美里衆院2区への挑戦!

 国民民主党の次期衆議院総選挙奈良県第2区候補者に、猪奥美里県会議員が正式に決まりました。猪奥さんは、奈良市選出の県会議員として昨年、3期目の当選を果たされ、奈良1区の貴重な県議として活動してこられましたが、この度、大きな決断でお隣の2区衆議院総選挙に挑戦されることになりました。

◆猪奥さんとの出会い
 私と猪奥さんとの出会いは、政権交代後の2010年に遡ります。猪奥さんは、私と当選同期の村井宗明衆院議員の秘書として、永田町で国政に携わっておられましたが、村井代議士から聞くと郷里は奈良市とのことでした。

 当時は小沢幹事長からも、地域活性化のために地方議員の擁立は倍増を指示されていた時であり、猪奥さん自身も議員への志をお持ちと聞き、「もし、少し地に足を着けて選挙を学びながら国政を目指すのであれば、郷里の奈良に帰っておいで!」と声をかけたのが始まりです。

◆国政への決意
 そして、奈良に戻られた猪奥さんは民主党の新人女性候補として県会議員に挑戦され、民主党奈良県連設立以来15年で初めての女性県議として、また、当時奈良県議会最年少で見事初当選を果たされました。以後、3期9年間にわたってご活躍され、救急医療の充実の実現や小中学校へのクーラー設置推進など、確かな実績を積み重ねてこられました。

 一方で、県議としての活動の中で、子育てと仕事の両立はおろか、不妊治療と仕事の両立すら難しい女性労働者や、働けど働けど生活が苦しい状態にしかならないシングルマザーなどの意見がほとんど県政に取り入れられていないことに驚かれ、暮らしの中にある政治の課題が見えていないと強く感じられたといいます。そして、今回のコロナ禍では、町工場の娘として育ったご経験から、国のフリーランスや零細企業にとってあまりにも乏しく、遅すぎる支援策に強い憤りを感じられたとも言われました。

 そうした中で、野党をもっと強くし、生きる辛さが目に付く社会を変えなければならないとの思いを強くされ、政治の世界に足を踏み入れて以来の初志である、「国政で!」の思いを貫徹すべく、この度、お隣の2区での挑戦を決意されました。

◆奈良からのチャレンジ
 挑戦の決意にあたっては、奈良市の県議として、奈良市の皆さんにお支えいただいて活動を続けてこられた経緯から、相当苦慮されたことだと思います。しかし、昨年の参院選挙で県連選対委員長として県内をくまなく回られる中で、とりわけ2区における野党への期待のポテンシャルを感じ、政権交代を果たすべく選択肢を示すには、2区に野党候補者不在の状況を作ってはならないと強く感じ、挑戦を決意したと聞きました。

 2区現職の高市早苗代議士は総務大臣を務めておられます。大変な選挙区であることは間違いありませんが、「町工場の娘」が庶民の暮らしの代弁者として、現職大臣に挑むことには大きな意義があります。

 私も自身の1区と共に、2区も含めて、全県下において責任を持って、「時代をこの奈良からリードしていきたい」と決意された猪奥さんと共に取り組んでいきたいと思います。

 

スタッフ日記 「コロナと災害」

 東京都での新型コロナ感染拡大を受け、各地方自治体では、この第二波への対策をどのように進めていくべきなのか、そして同時に、九州で甚大な被害をもたらしている豪雨災害を前に、いま災害時におけるコロナ対策を考えていかなければなりません。

 奈良市においては、従来の土砂災害・洪水ハザードマップに避難所を掲載したマップが作成されており、一時避難所として公立の小中学校が指定されています。そして、二次避難所として、高校や大学等の教育機関などを指定し、豪雨災害時に浸水した場合に想定される水深が色分けされています。

 しかし、学校、公民館、公園、多目的施設などの最寄りの避難所まで1km以上離れている住宅地も少なくありません。また、高齢者を対象とした福祉避難所として、大規模な介護施設が指定されていますが、今回の豪雨被害が大きかった福岡県大牟田市では、26の介護施設で浸水等の被害を受けています。従来の土砂災害・洪水ハザードマップを活かしながら、各自治体の集会所や私鉄主要駅を中心とした災害拠点作りなど、より細かな地域割りでの、緊急避難所の開設を検証していく必要があります。

 1日から奈良市内でも導入が始まった、災害時における宿泊施設への避難利用支援制度は、警報が出た場合の奈良市在住者を対象に、観光地の特色を活かした旅館・ホテルへ1000円での利用が可能です。分散避難が重要となっていくコロナ感染と災害対策。避難先での二次災害を絶対に防ぐため、国や自治体が勧める自宅避難、在宅避難と両輪で各地域における避難所増設の地域の力が試されています。(特命係長)

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馬淵澄夫
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